回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社技研
成果設計段階の作業時間 4日→1.5日
| 事業者名 | 株式会社技研 |
|---|---|
| 所在地 | 青森県 青森市 |
| 業種 | 窯業・土石製品製造業 |
| 技術分野 | 情報処理 |
| 従業員数 | 43人 |
| 資本金 | 3,000万円 |
| 設立 | 1979年 |
弊社は昭和54年に設立され、コンクリート二次製品の製造を行っている。平成15年に開発・特許を取得したスーパーボックスカルバート(ボックス)を主に製造・販売している。東日本大震災以降、550kmの復興道路・復興支援道路の工事が始まり需要が大幅に増加し、早期完成が求められている。一方で社会インフラの維持管理・更新事業が増加し、来年度からこの分野への販売強化を進めている。
抱えていた課題
やったこと
パソコンに設計条件を入力すると、ボックスの部材寸法や鉄筋量を自動で計算し、製造用図面の作成まで一連で行う自社独自のシステムを導入した。導入設備は、スーパーボックスカルバート設計計算・自動作図システムである。初級技術者でもパソコンに条件を入力するだけで設計計算が可能で、構造図・配筋図・鉄筋加工図・割付図・鉄筋質量表を連動して自動作成できる。
| ソフト | スーパーボックスカルバート設計計算・自動作図システム |
|---|
設計段階と製造段階の作業時間が大幅に短縮された。構造計算の諸元を図面へ自動で受け渡すため手作業が減り、ミスの発生可能性が大幅に縮減された。CAD操作も熟練技術者でなくても可能な部分が増え、人員配置に余裕ができた。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
復興事業での受注増に対応し、維持補修分野への進出を来年度から計画していると書かれており、事業の方向性は読み取れる。
NETIS設計比較技術への全国初の登録や復興道路での採用が東北で上位2社、価格は他社より2割前後安いと具体的に書かれている。
設計・製造の所要日数を設計段階4日→1.5日、製造段階7日→1.5日と示し、設計変更対応の遅れという課題に対応している。
設計・製造の時間短縮は数値で示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
初級技術者でも設計可能になり人員配置に余裕ができたと書かれるが、体制や人材計画の詳細は薄い。
顧客の信頼、採用件数の上位位置、価格優位など選ばれる理由が具体的に整理されている。
復興道路の残り296kmや4~7年の市場など見通しはあるが、スケジュールや課題解決の方法は詳述されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
ボックスカルバートは特許取得品だが、普及度や高水準の高付加価値化を示す記述は限定的である。
復興道路550km・残り296km、社会インフラ維持更新の需要など、公共インフラに関わる国の補助理由が示されている。
設計と製造の時間が大幅に短縮されたと書かれるが、補助金額や費用対効果の数値は示されていない。
設計計算から図面作成まで一連で自動化する独自システムと書かれ、デジタル活用は読み取れるが波及効果の記述は薄い。
社会インフラの維持管理・更新分野への進出が示されるが、日本経済の構造転換への言及は見られない。
東北の工場で復興道路の受注を担い、地域の工事に関わっているが、地域雇用や成長への記述は限定的である。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
復興道路・復興支援道路は296km(約180箇所)が残っており、4〜7年間の市場が期待できる。今後は橋長15m以下の架け替え市場など社会インフラの維持管理・更新事業、海外進出も図っていく。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。
効果:測定工数は予定通り約半分以下の時間となった