回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
東北セラミック株式会社
成果不良率 20%→4%
| 事業者名 | 東北セラミック株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 宮城県 亘理町 |
| 業種 | 窯業・土石製品製造業 |
| 技術分野 | 材料製造プロセス,材料製造プロセス,製造環境,製造環境 |
東北セラミック株式会社は、半導体や電子部品などの製造設備に使うセラミックを製造・販売している。液晶や有機EL、電子部品などの需要拡大に伴い、それらを焼結するセッターの需要も増えている。主力の高通気性焼成セッター「サンセラ」は主に液晶の透明導電膜を作る電極を焼き固めるための板として使われ、イタリアのブランドのノベルティも製作してきた。
抱えていた課題
やったこと
長尺乾燥機とエアブロー装置を導入した。長尺乾燥機では機械内で自動的に均一にエアブローして乾燥させることで、約20%だった不良率を4%に軽減した。またメーカーと開発を重ね、余分なスリップをエアーで吹き落とす作業を人の手作業の動きに近い機械の操作で再現した。乾燥は従来の室内での風乾から機械乾燥に変わり、部屋の湿度に左右されなくなった。
| 加工機 | 長尺乾燥機 |
|---|---|
| 加工機 | エアブロー装置 |
長尺乾燥機とエアブロー装置の導入により、乾燥が部屋の湿度に関係なく可能になり、品質バラツキが改善した。不良率は約20%から4%に大幅に下がった。生産能力は月960枚前後から1350枚となり、生産効率は140%増加した。今後は主力製品サンセラの生産を現在の2倍に増やすため工場を増設する予定である。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
過去からの製造実績や「お客様の要求に応じたオーダーメイド」が書かれ、事業の一貫性はうかがえるが戦略上の位置付けは明記されていない。
液晶や有機EL、電子部品の需要拡大と、韓国・台湾への供給実績が書かれており、外部環境と強みの関係は読み取れるが、経営資源の分析は薄い。
不良率20%を4%に軽減、生産能力960枚から1350枚/月へ増加と、課題と数値目標が具体的に示されている。
生産効率140%増、工場増設で生産を現在の2倍に増産する目標が数字で示されており、実現性の根拠は一部読み取れる。
主に女性社員が手作業で製造していたことはうかがえるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の記述は見当たらない。
サンセラは宙に浮かせた形で焼成でき優れた脱脂性が特徴と、製品の価値とターゲット(液晶透明導電膜の電極焼成)が具体的に書かれている。
2020年秋稼働予定や展示会での顧客開拓など方針は書かれるが、遂行スケジュールや課題解決の方法は具体性が薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
オーダーメイドで同じ製品は世の中にないとあり、高付加価値の独自性はうかがえるが、高価格化の数値は示されていない。
半導体や液晶、有機ELの需要拡大に触れるにとどまり、国が補助する波及効果や雇用創出の記述はわずかにうかがえる程度。
不良率の大幅減や生産能力の140%増加など、導入設備による効果が数字で示されており費用対効果を読み取れる。
エアブローや乾燥の自動化は書かれるが、デジタル技術や新ビジネスモデルの活用、サプライチェーンへの貢献は読み取れない。
液晶や有機ELなど成長分野への需要拡大に触れており、成長分野への進出の方向性はわずかにうかがえる。
宮城県亘理郡亘理町の企業であることは書かれるが、地域特性を活かした雇用や経済成長への言及は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
生産の主力製品であるサンセラの生産を現在の2倍に増産するため工場を増設し、展示会などを活用してビジネスチャンスを広げ、韓国や台湾の市場に加え海外へさらに目を向けていく。
「私たちの作るものはお客様の要求に応じたオーダーメイドがほとんどです。サンセラと同じ製品は世の中にはないので、今後は展示会などでお客様に知ってもらい、一緒にその使い方を模索してビジネスチャンスを広げていきたいですね」
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
カップ投入機を導入し、手作業で行っていた具材の充填から空になったカップの回収までの一連の工程を自動化した。
効果:作業員数 5名→2名