ものづくり補助金平成27年度製造業岩手県

最新型レーザー加工機を活用したアクリル加工工程の生産プロセス革新事業

有限会社サンコー装芸

成果加工可能範囲(幅) 740mm→960mm

この事例のポイント

  • 加工可能範囲が740mm×460mmの旧機では大型サイズの製品に対応できず、問い合わせを断るか外注していた。
  • 大型サイズに対応する最新型レーザー加工機を、従来機と入れ替える形で導入した。
  • 加工可能範囲(幅) 740mm→960mm。大型サイズの製品を受注できるようになり、受注件数も増加傾向にある。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社サンコー装芸
所在地岩手県 滝沢市
業種その他の製造業
技術分野機械制御,情報処理,立体造形
従業員数3人
資本金300万円
設立2004年

事業の背景

2004年に創業した当社は、アクリルや木製品の加工、各種看板製作を行っている。受注は主に得意先数社からの下請けで、看板や掲示物、トロフィーなどのアクリル製品の加工が全体の6割を占める。看板製作やアクリル加工を行う同業他社は県内だけでも100社を超え、安定的な経営のためには他社との差別化が必須である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力加工可能範囲が740mm×460mmの旧機では大型サイズの製品に対応できず、問い合わせを断るか外注していた。
  • コスト・採算大型アクリル板(1,800mm×900mm)を旧機にセットするには余分な部分をカットする必要があり、その部分が廃棄となって歩止まりが悪く、原価率の高さにつながっていた。
  • 納期・工程外注による輸送などで納期が長期化していた。

やったこと

大型サイズに対応する最新型レーザー加工機を、従来機と入れ替える形で導入した。加工可能範囲は960mm×610mmで、従来の740mm×460mmから大幅に拡大した。1,800mm×900mmの原材料板を3等分してセットできるため、これまで廃棄していたアクリル板の端の部分まで有効に活用できる。従来機より高出力のレーザーを備え、厚手のアクリル板の加工も可能となり、加工スピードも向上した。高度な情報処理及び機械制御技術により、高速かつ加工精度を保ったまま多くの種類の加工を自動で行える。

加工機最新型レーザー加工機

新しい製品・サービス:レーザー彫刻を施したアクリル立体彫刻製品(アクリルトロフィー)や木製小物などの高精度化・新規開発

事業の効果

  • 加工可能範囲(幅) 740mm→960mm
  • 加工可能範囲(奥行) 460mm→610mm

大型サイズの製品を受注できるようになり、受注件数も増加傾向にある。自社内で受注から発送まで一貫して製造できるため、輸送のタイムロスがなくなり納期が短縮された。職人が一貫して品質に責任を持てるようになり、顧客からの信頼度も向上した。加工スピードと精度が上がり、材料の歩止まりも改善された。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性3

    従来機の加工範囲不足で受注を断る・外注していた課題があり、大型対応という方向性は読み取れるが、過去の取組との一貫性は具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    同業他社が県内100社超と具体的で、大型サイズ対応による差別化を図る強みの方向性が明確に書かれている。

  • 課題の認識と解決5

    加工範囲が740mm×460mmから960mm×610mmに拡大し、外注依存・納期長期化・材料ロスという課題に対応する計画が数字つきで示されている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、受注件数が増えてきているという定性的な記述にとどまる。

  • 事業を進める体制3

    受注から発送まで自社の職人が行う体制が書かれているが、人材や事務処理能力の確保について具体性が薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    大型サイズ、高品質、短納期というニーズと顧客の声が書かれ、選ばれる理由が整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    導入後の受注増や立体造形への展開は書かれているが、遂行スケジュールや課題解決の方法は具体的に示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    アクリル加工は県内に同業者が多く普及している分野だが、高水準の高付加価値化を図る方向性は一部うかがえる。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地域の看板製作業における雇用や波及効果の記述はわずかで、国が補助する積極的な理由は薄い。

  • 費用対効果3

    材料の歩止まり改善や原価率の課題が書かれるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    レーザー加工機による自動加工は書かれているが、デジタル技術によるサプライチェーンへの貢献は限定的にしか読み取れない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    岩手県滝沢市での事業と地域の同業者の多さは書かれるが、地域の特性を活かした雇用創出の記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

得られた利益は人員増強や設備に投下し、中長期的な会社の成長につなげたいとしている。新たに整備した設備と生産体制を強みとして顧客にアピールし、受注増につなげたい。取り扱い商品の高精度化や新規開発にも力を入れたいと考えている。

事業者の声

得られた利益は今後、人員増強や設備に投下し、中長期的な会社の成長へとつなげたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。