ものづくり補助金平成25年度製造業石川県

短納期・低コストを実現する、回転寿司コンベアのユニット別生産方式の構築

株式会社石野製作所

この事例のポイント

  • 大手回転寿司チェーンの海外展開により、店舗ごとにコンベアの配置や長さが異なる要求が出ており、それに短納期で対応する必要があった。
  • 寿司コンベアの各部をユニット化し、現地で組み合わせて短期間で容易に設置できる組立システムを開発した。
  • レーザー加工機の導入により切断誤差が少なくなり、寿司コンベアの各ユニットの形状寸法を正確に製作できるユニット化が実現した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社石野製作所
所在地石川県 金沢市
業種その他の製造業
技術分野精密加工
従業員数96人
資本金5,000万円
設立1962年

事業の背景

主力は回転寿司コンベア機の製造である。大手回転寿司チェーンが海外展開するなかで、店舗ごとにコンベアの配置や長さについて異なる要求が出てきた。そのため、こうした要求に短納期で応えて納品することが求められていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 納期・工程大手回転寿司チェーンの海外展開により、店舗ごとにコンベアの配置や長さが異なる要求が出ており、それに短納期で対応する必要があった。
  • 品質・精度現地で組み合わせる組立式にするため、ユニットごとに摺り合わせなくても接続できる正確な形状・寸法の切断が必要だった。

やったこと

寿司コンベアの各部をユニット化し、現地で組み合わせて短期間で容易に設置できる組立システムを開発した。駆動部・従動部・切換部・L型コーナー部・T型コーナー部・直線レール部・直線テンション部の各部を、レール部と下部フレーム部に分けて別々に製作した。レーザー加工機を導入し、板厚1.2mmのステンレス鋼板の切断誤差を小さくして、ユニット接続時にレールの後加工が不要な部品を製作できるようにした。また、レールを支持・接続するリブ(板厚3mm)の切断・穴あけの寸法誤差を小さくし、接続時にレールのずれが生じないようにした。

加工機レーザー加工機

新しい製品・サービス:回転寿司コンベアのユニット別生産方式(組立システム)

事業の効果

レーザー加工機の導入により切断誤差が少なくなり、寿司コンベアの各ユニットの形状寸法を正確に製作できるユニット化が実現した。その結果、組立容易性と均一な仕上がり、高品質が得られた。あわせて短納期とコストダウンも達成し、工場内での作業を効率よく進めて短納期での製作が可能になった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.2 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    ユニット化や寿司コンベアの製作に関する過去の取組との一貫性は文中にうかがえるが、経営戦略上の位置付けは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    海外の大手回転寿司チェーンからの店舗ごとの要求に対応する点は読み取れるが、市場動向と自社の強み・弱みの関係までは説明されていない。

  • 課題の認識と解決4

    店舗ごとのコンベア配置や長さの要求に短納期で応える課題が示され、ユニット化とレーザー加工機導入で解決する計画が具体的に読み取れる。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    短納期・コストダウンの達成は書かれているが、付加価値額や賃上げの数値目標は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    工場内での作業効率化は触れられているが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の記述は乏しい。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    大手回転寿司チェーンという顧客像と、組立容易性・均一な仕上がりという選ばれる理由は読み取れるが、ニーズの裏付けは具体性が薄い。

  • 事業化までの道筋3

    ユニット化やレーザー加工機導入という技術課題の解決方法は示されるが、スケジュールや中長期の検証内容は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    回転寿司コンベアは一般的な分野と思われ、高付加価値化や高価格化を図る記述はわずかにうかがえる程度である。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    海外展開する回転寿司チェーンへの対応という産業波及の一端はうかがえるが、国が補助する積極的理由は書かれていない。

  • 費用対効果2

    短納期・コストダウンの達成は示されるが、補助金投入額に対する付加価値増加や生産性向上の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    レーザー加工機によるユニット化で製作精度が上がった点はうかがえるが、デジタル技術を活かした地域やサプライチェーンへの貢献は薄い。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    石川県金沢市・白山市に拠点を持つ点はうかがえるが、地域の特性を活かした付加価値や雇用創出の記述は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。