ものづくり補助金平成25年度製造業山形県

『日本一』の競技用けん玉による地元名産品の確立と世界けん玉市場拡大

有限会社山形工房

この事例のポイント

  • 海外製品との差別化のため、けん玉の塗装・加飾技術を進化させる必要があった。
  • 全面転写技術、微細なレーザー加工技術、最強強度の塗装技術を可能にするため、対応機種を導入した。
  • 若者に人気のセレクトショップやブランド店など、さまざまな企業とのコラボ商品に対して、多品種少ロットで対応できる仕組みを構築できた。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社山形工房
所在地山形県 長井市
業種木材・木製品製造業
技術分野製造環境,表面処理,立体造形
従業員数13人
資本金800万円
設立1973年

事業の背景

当社は日本けん玉協会認定の競技用けん玉を生産する「日本一」の工場である。従来の競技用けん玉は赤・青・緑・黒など玉の色が主流だった。海外ではストリート系の若者を中心にけん玉ブームが広がり、おしゃれなけん玉であることが必須になっている。国内でもファッション性や機能性を求めるニーズが高まっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術海外製品との差別化のため、けん玉の塗装・加飾技術を進化させる必要があった。
  • 生産能力顧客ニーズのスピードに応えるため、試作開発と設備投資が必要だった。

やったこと

全面転写技術、微細なレーザー加工技術、最強強度の塗装技術を可能にするため、対応機種を導入した。機種導入により微細なレーザー加工が可能になった。新しい塗装により強度を増す塗装が可能になった。試作開発と設備投資を行い、海外製品との差別化を図った。

加工機レーザー加工機(微細なレーザー加工対応)
その他全面転写対応機種
その他最強強度の塗装設備

新しい製品・サービス:全面転写・レーザー加工による、ファッション性と機能性を備えた競技用けん玉

事業の効果

若者に人気のセレクトショップやブランド店など、さまざまな企業とのコラボ商品に対して、多品種少ロットで対応できる仕組みを構築できた。強度を増す塗装が可能になり、乾燥も早く光沢も増して生産性も向上した。全面転写とレーザー加工により、競技用けん玉の機能性だけでなくファッション性やオリジナル性にも即座に対応できる体制が整った。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    「日本一」の競技用けん玉生産に認定された実績があり、塗装・加飾技術で差別化する方向性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    海外ストリート系若者の需要変化と、海外製品との差別化を図る方針は書かれているが、自社の強み・弱みの分析は具体性が薄い。

  • 課題の認識と解決3

    ファッション性・機能性ニーズへの対応と技術進化の必要性は書かれているが、高付加価値化の計画数値は示されていない。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    高付加価値創出や賃上げの目標値は示されていない。今後の展望は定性的な記述にとどまる。

  • 事業を進める体制3

    従業員13名で試作開発と設備導入を行った体制は読み取れるが、補助事業の遂行体制の詳細は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    セレクトショップやJRなど具体的な企業とのコラボ実績があり、多品種少ロットで対応できる点が顧客ニーズに結びつけて示されている。

  • 事業化までの道筋3

    今後の展望として名産品づくりや町おこし、観光誘致への展開が書かれるが、スケジュールや課題解決方法は具体的でない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    海外の若者向けの「おしゃれなけん玉」需要に対し、全面転写やレーザー加工など高付加価値化を図る内容が具体的に書かれている。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    地元名産品の確立や観光客誘致、町おこしへの波及が書かれているが、雇用や経済波及効果の数字は示されていない。

  • 費用対効果2

    乾燥の早さや光沢向上、生産性向上の記述はあるが、補助金額に対する効果を示す数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    レーザー加工や全面転写など新技術の導入と多品種少ロット体制の構築は書かれているが、サプライチェーン貢献の記述は薄い。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    長井市の地元産業として、山形の地域性を活かした名産品づくりと、けん玉塾やギネス挑戦による地域振興が具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

現在けん玉は中国・ベトナム・台湾など各地で製造されているが、メイドインジャパンにこだわり、当社にしかできない技術でメイドインヤマガタを世界に打ち出していく。山形新幹線つばさのデザインを入れるなど、子供たちが誇りに思える名産品づくりをめざす。また、けん玉塾の開催やギネス記録への挑戦などを通じて町おこしや観光客誘致にも結びつけたい。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。