ものづくり補助金平成25年度製造業徳島県

徳島県の「LED バレイ構想」の一翼を担う高品位LED 箱型文字看板の製作

株式会社マルアート

この事例のポイント

  • 屋外看板の中でも需要の高い箱型文字看板の内製化ができる看板業者は少なく、外注対応となっていた製作工程の主要部分を自社で内製化する必要があった。
  • 県内産のLEDを使用した高品位LED箱型文字看板を提供するため、レーザー加工機と曲げ加工機を導入した。
  • 表面文字と文字側面部の溶接時の誤差がなくなり、時間が短縮できた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社マルアート
所在地徳島県 板野郡藍住町
業種その他の製造業
技術分野接合・実装,立体造形
従業員数15人
資本金1,000万円
設立1993年

事業の背景

株式会社マルアートは徳島県板野郡藍住町で看板を製作する会社である。徳島県はLEDバレイ構想を掲げLED産業の集積が進んでいるが、箱型文字看板には外国製等の粗悪なLEDが使われていた。屋外看板の中でも需要の高い箱型文字看板は、内製化できれば納期短縮や複雑な造形への対応が可能になる分野である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 納期・工程屋外看板の中でも需要の高い箱型文字看板の内製化ができる看板業者は少なく、外注対応となっていた製作工程の主要部分を自社で内製化する必要があった。
  • 品質・精度県外業者が設置したLED箱型文字看板はLEDが外国製で、本来の明るさや広告効果、デザイン性を発揮できていなかった。
  • 品質・精度従来の外注加工品では表面文字と文字側面部の溶接時に誤差が生じていた。

やったこと

県内産のLEDを使用した高品位LED箱型文字看板を提供するため、レーザー加工機と曲げ加工機を導入した。導入したレーザー加工機による表面文字の切り抜き技術や、自動曲げ機による文字側面部の折れ曲がり成形技術の習得に努め、試作加工品を完成させた。レーザー加工機は短時間で誤差のないきれいな加工が可能で、曲げ加工機は複雑なデザインも自由に創作できる。

加工機レーザー加工機
加工機曲げ加工機

新しい製品・サービス:県内産LEDを活用した高品位LED箱型文字看板

事業の効果

表面文字と文字側面部の溶接時の誤差がなくなり、時間が短縮できた。光のムラもない精度の高い文字を表現できるようになった。大型箱文字看板製作の納期短縮と輸送コストの削減により営業力の強化につながる見込みである。県外に流れていた案件を取り込み、これまで受注できていなかった県内建設業者との取引で受注拡大を狙う。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    箱型文字看板の内製化を今後の展望として掲げ、従来の外注からの転換が書かれているが、経営戦略上の位置付けの詳細は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    県外業者の外国製LEDに対し県内産LEDを使う差別化、納期短縮や輸送コスト削減による営業力強化が具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決3

    外注品の溶接時の誤差や納期の課題が挙がり、内製化で解決する方針が書かれているが、数値目標や収益面の計画は示されていない。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    レーザー加工機や曲げ加工機の習得に努め試作品を完成させたとあるが、人材や事務体制の詳細はうかがえるにとどまる。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    県内産LEDを使った高品位で明るさや広告効果に優れる看板という価値と、県外からの案件取り込みというターゲットが具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    試作加工品の完成や今後の受注拡大方針は書かれているが、スケジュールや課題解決の具体的な手順は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    LED箱型文字看板は外国製LEDが主流で、県産LEDを使った高品位製品として高付加価値化を図る取組みと読み取れる。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用4

    徳島県のLEDバレイ構想の一翼を担い、県産LEDの活用促進と県内建設業者との取引など地域への波及効果が書かれている。

  • 費用対効果2

    納期短縮や輸送コスト削減の効果は書かれているが、補助金額に対する付加価値増加などの数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    レーザー加工機と曲げ加工機による内製化で県産LEDの活用を促す点は読み取れるが、先端デジタル技術の活用は明記されていない。

政策面60%
  • 成長分野への進出2

    LED産業の集積や県産LED活用の促進がうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は見当たらない。

  • 地域経済への波及4

    徳島県の地域特性であるLEDバレイ構想を活かし、県産LEDと県内建設業者との取引で地域経済の成長に寄与する点が書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

箱型文字看板を内製化することで、これまで県外に流れていた案件を取り込む。また、これまで受注できていなかった県内建設業者と取引することで受注拡大を狙う。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。