ものづくり補助金平成27年度製造業宮城県

医療機器に関する部品及び部品輸送用トレー洗浄技術の構築

株式会社コスモス

この事例のポイント

  • 開発中のカプセル型内視鏡は高い清浄度が求められるが、既存設備では実現が困難と予想された。
  • ものづくり補助金を活用し、オーバーフロー方式の超純水水共振洗浄装置を構成する12の機器を導入した。
  • 超純水水共振洗浄装置の導入により、従来装置では不可能だった5ミクロンの洗浄規格に対応できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社コスモス
所在地宮城県 大崎市
業種業務用機械器具製造業
技術分野製造環境
従業員数17人
資本金1,000万円
設立1990年

事業の背景

平成2年創業の同社は、カメラシャッターの組立から事業を始め、現在は業務用・医療用機械器具などの部品や取付具、付属品の加工を手がけている。クラス10のクリーンルームでの超純水を用いたハイクリーン洗浄を強みとし、この分野に特化した全国的にも競合の少ない企業である。一方、スマートフォンなどのカメラレンズ周辺部品の生産は海外が主流となっており、同社は医療機器部品などへの進出を検討していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術開発中のカプセル型内視鏡は高い清浄度が求められるが、既存設備では実現が困難と予想された。
  • 生産能力A2サイズの部品トレーや大型部品の洗浄には既存設備で対応できず、新たな洗浄装置が必要だった。

やったこと

ものづくり補助金を活用し、オーバーフロー方式の超純水水共振洗浄装置を構成する12の機器を導入した。超音波の力で超純水中の気泡を除去し、微細なゴミを含んだ水を洗浄層から流し出す独自技術を確立した。この装置により従来は不可能だった5ミクロンの洗浄規格への対応が可能になり、洗浄時間も大幅に短縮された。トレーの洗浄も考慮してA3サイズまで対応できる装置とし、テストでも良好な結果を得た。

その他超純水水共振洗浄装置(12の機器で構成)

新しい製品・サービス:超純水水共振洗浄装置による5ミクロン対応の洗浄技術

事業の効果

超純水水共振洗浄装置の導入により、従来装置では不可能だった5ミクロンの洗浄規格に対応できるようになった。洗浄時間も大幅に短縮された。また、医療機器部品や内視鏡部品の洗浄への展開が可能になり、新たな分野での受注拡大が見込まれる。導入した装置を知った顧客からの紹介も増えてきている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成2年創業でカメラ部品からの事業展開や、クリーンルーム洗浄を強みとする経緯は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    超純水水共振洗浄の独自技術と、国内に競合が極めて少ない点が強みとして具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    既存設備では高清浄度の要求に応えられないという課題を認識し、5ミクロン対応の新洗浄技術を開発したと具体的に書かれている。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    医療機器部品や内視鏡部品の洗浄を対象とし、高清浄度が求められる顧客ニーズへの対応が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    トレー専用の自動洗浄システム構築を考えているが、スケジュールや解決方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    超純水を用いたハイクリーン洗浄に特化し、競合が全国的に極めて少ないと書かれている。認知度は低いとも述べられている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    医療機器部品の国内生産への貢献や雇用創出がわずかにうかがえるが、国が補助する理由までは書かれていない。

  • 費用対効果2

    洗浄時間の大幅短縮や単価引き下げへの言及はあるが、費用対効果を示す数字は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    自動洗浄システムの構築や水の研究によるイノベーションがわずかにうかがえるが、サプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    医療機器部品への進出による成長分野への転換がわずかにうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。

  • 地域経済への波及2

    大崎市鹿島台を拠点とする地域企業であることはわかるが、地域の特性を活かした付加価値創出は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後はA2サイズの洗浄対応を検討し、大型部品や成形品洗浄への営業展開も視野に入れている。トレー専用の自動洗浄システムの構築も計画している。また、展示会への出展を通じて洗浄技術の認知度向上を図る。

事業者の声

今まで以上にお客様のニーズに対応していきたいですね。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。