ものづくり補助金平成27年度製造業秋田県

曲げ加工技術対応力による、高精度・高付加価値加工の実現を図るための高性能プレスブレーキの導入

有限会社佐々木製作所

成果曲げ加工担当者数 3人→2人

この事例のポイント

  • 曲げ加工はステンレスレール製作の時間のおよそ4割を占めていた。
  • 小ロット・多品種・短納期の要求に応えるため、曲げ加工の対応力を強化する目的で高性能プレスブレーキ(デュアルドライブプレスブレーキ)を導入した。
  • 曲げ加工担当者数 3人→2人。自動補正により試し曲げを繰り返す作業が激減し、小ロット・多品種・短納期の製品加工にも対応できるようになって作業効率が飛…

事業者のプロフィール

事業者名有限会社佐々木製作所
所在地秋田県 秋田市
業種金属製品製造業
技術分野デザイン,精密加工
従業員数37人
資本金700万円
設立1988年

事業の背景

当社はステンレス・スチール・アルミ等の金属加工品を製造しており、大手サッシメーカーの直営工場や系列工場、首都圏のビル建設現場、水族館や空港管制塔の窓枠などに建築関連金物の部品を供給している。主力のステンレスレールとステンレスドアの下枠は顧客から高い評価を得ており、ビル用ステンレスレールと下枠の業界では東日本でトップシェアとなっている。売上の9割以上は県外企業が占めている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力曲げ加工はステンレスレール製作の時間のおよそ4割を占めていた。
  • 生産能力曲げ加工時間の7〜8割を試し曲げや角度補正に費やしていた。
  • 品質・精度保有していたプレスブレーキではクラウニングや素材の板厚誤差、反りによって曲げ角度の精度誤差が大きくなっていた。
  • 生産能力プレスブレーキの金型交換に多くの時間がかかり、効率化に苦慮していた。
  • 人手・技能曲げ加工の担当者が3名必要で、他の作業に人員を回せなかった。

やったこと

小ロット・多品種・短納期の要求に応えるため、曲げ加工の対応力を強化する目的で高性能プレスブレーキ(デュアルドライブプレスブレーキ)を導入した。板厚の誤差や曲げ角度の誤差、クラウニングを自動で補正する機能を備えた最新機種である。操作はタッチパネルとなり、加工プログラムの作成が容易になった。これにより曲げ加工担当者を3名から2名にでき、残りの人員を組立てなどの別作業に充てられるようになった。

加工機高性能プレスブレーキ(デュアルドライブプレスブレーキ)

事業の効果

  • 曲げ加工担当者数 3人→2人

自動補正により試し曲げを繰り返す作業が激減し、小ロット・多品種・短納期の製品加工にも対応できるようになって作業効率が飛躍的に向上した。試し曲げの加工時間が削減されたことで製造原価を圧縮でき、コスト競争力が高まった。加工精度が向上したことで販売価格の交渉でも有利に働いていると考えている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性3

    ステンレスレール等の金属加工で東日本トップシェアと記載あり。曲げ加工の課題は示されるが、戦略上の位置づけまでは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    県外企業が売上の9割以上、東日本でトップシェアと具体的に記載され、強みと市場の位置づけが読み取れる。

  • 課題の認識と解決5

    曲げ加工時間の4割、試し曲げ・角度補正が7~8割と数字で課題を示し、自動補正プレスブレーキで3名を2名に減らした点まで記載。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値の増加や賃上げの目標値は書かれておらず、製造原価圧縮や販売価格交渉での有利さがうかがえる程度。

  • 事業を進める体制3

    曲げ加工担当を3名から2名にした点は示されるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力への言及は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ステンレスレールや下枠で顧客から高い評価を得ていること、小ロット・多品種・短納期への特化が具体的に示される。

  • 事業化までの道筋2

    導入後の成果は示されるが、中長期の検証や遂行スケジュールについての記載は少ない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    小ロット・多品種・短納期の高精度加工で海外シフトが難しいニッチ製品に特化し、高付加価値化を図る姿勢が読み取れる。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    地元企業とのタイアップや大曲商工会議所への看板寄贈があり地域への関わりはうかがえるが、国が補助する理由までは書かれていない。

  • 費用対効果3

    試し曲げ時間の削減で製造原価を圧縮し、作業効率が飛躍的に向上したと記載されるが、費用対効果の数値は示されない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    秋田の地域企業として県外の売上比率や地元企業との連携が書かれ、地域経済への関わりがうかがえるが、雇用創出の記載は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

平成29年に実用新案登録した滑り止め付金属板で沓摺などを試作しており、これまで製作が難しかった引戸レールなども製作できるようになった。地元企業と開発したUVインク印刷のステンレス製屋外看板を大曲商工会議所の外壁に寄贈している。今後は曲げ技術の人材育成と伝承にも力を入れたいと考えている。

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。