ものづくり補助金平成27年度製造業山形県

CAD/CAMシステム及びIoT対応マシニングセンタの導入による納期短縮

株式会社トキワプラス

成果金型製作期間 45日→30日

この事例のポイント

  • 金型完了後の試作品の評価と金型修正に時間がかかり、発注から金型製作、量産まで長期間を要している。
  • CAD/CAMシステムを1台、IoT対応のマシニングセンタを2台導入した。
  • 金型製作期間 45日→30日。修正項目が約半分になり、修正期間も約半分で完結できた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社トキワプラス
所在地山形県 狭山市
業種プラスチック製品製造業
技術分野情報処理,精密加工
従業員数80人
資本金1,200万円
設立1980年

事業の背景

当社は金型制作と成形量産(2次加工を含む)を主力とし、設計から納品までの一貫体制が強みである。半導体をけん引するのはコンピュータと通信向けチップで、今後300mmウエハーから450mmウエハーへの移行が予想される。顧客は高精度かつリードタイム短縮に対応できるメーカーへの切り替えを強めている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 納期・工程金型完了後の試作品の評価と金型修正に時間がかかり、発注から金型製作、量産まで長期間を要している。
  • 納期・工程部品単体では評価できずセットで請け負うため、部品に遅延が生じると評価・検証が実施できない。
  • 品質・精度金型製作では高精度とリードタイムの短縮が比例せず、顧客からは高精度かつ短納期への対応が求められている。

やったこと

CAD/CAMシステムを1台、IoT対応のマシニングセンタを2台導入した。CAD/CAMシステムで金型設計と加工データ作成のスピード化を図り、より多くの加工を分散させて高精度とリードタイムの大幅短縮を目指した。NCプログラムを一元管理し、一度に多くの部品を客先に提供できるようにして、短期間で客先評価を実施できる体制とした。

事業の効果

  • 金型製作期間 45日→30日
  • 仕事量が増えたにもかかわらず残業時間が減り、生産効率は約20%程度アップした
  • 修正期間 10日→5日
  • 内製率 57%→60%
  • 金型着手から評価完了まで最大で67日の短縮を図れた

修正項目が約半分になり、修正期間も約半分で完結できた。金型製作は短縮され、生産効率は約20%向上し、内製率も目標を上回った。金型着手から評価完了まで最大67日短縮できた。高機能化・精密化・品質安定性・生産性向上・低コスト化などの効果も得られた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性3

    金型製作の高精度・短納期対応を事業の課題とし、450mmウエハー用金型受注を今後の目標として示している。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    半導体顧客の要請に対し一貫体制が強みと記載。金型製作から成形・2次加工までの一貫体制を競争優位として説明している。

  • 課題の認識と解決5

    金型完了後の試作・修正に時間がかかる課題を示し、30日から45日の金型製作を25日から30日に短縮、修正期間も約半分にした数字がある。

事業の実現可能性64%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    内製率の目標57%に対し平成30年度で約60%を達成、金型着手から評価完了まで最大67日短縮と実績数値が示されている。

  • 事業を進める体制2

    従業員80名や工場長の記載はあるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の具体的な記述は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    製品ターゲットを半導体搬送メーカーや米国の半導体・エレクトロニクス関連メーカーとし、一度に多くの部品を提供できる点を選ばれる理由として示している。

  • 事業化までの道筋3

    事業内容と今後の展望として450mmウエハー金型受注や人員増員、照明機器金型への展開が書かれているが、スケジュールの詳細は乏しい。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    金型分野で高精度化・短納期化を図る内容だが、市場の普及度や高価格化の水準を示す記述は限られている。

公的補助の必要性67%
  • 波及効果・雇用3

    半導体産業やエレクトロニクス産業向けの製品開発を行い、照明機器など分野への波及も示されているが、国の補助の必要性までは書かれていない。

  • 費用対効果4

    生産効率が約20%アップし残業時間が減少、修正期間が約半分になったと記載され、費用対効果の一端がうかがえる。

  • イノベーションへの貢献3

    loT対応マシニングセンタとCAD/CAMを導入したとあるが、サプライチェーン全体への貢献や新しいビジネスモデルの記述は薄い。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    半導体・エレクトロニクス産業向けの高精度金型という成長分野への進出がうかがえるが、構造転換との関連は明記されていない。

  • 地域経済への波及3

    山形県河北町に立地する企業として書かれているが、地域の特性を活かした付加価値や雇用創出の具体的記述は少ない。

今後の展望

半導体産業やエレクトロニクス産業向けの工業用フィルターやチップトレイなどを開発・製造するアメリカの装置メーカーをターゲットに営業できる体制が整った。450mmウエハーの金型受注獲得を目指す。生産効率向上により受注拡大が見込まれるため、人員増員を図る。照明機器関連の金型受注にも導入システムを活用して受注拡大を図る。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。