回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社アサヒニイズマ
| 事業者名 | 株式会社アサヒニイズマ |
|---|---|
| 所在地 | 山形県 鶴岡市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 42人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 2004年 |
当社は金属や非鉄金属の試作・開発部品を切削加工で受託生産しており、輸送機器、医療、半導体製造装置、産業用装置、ロボット関連など幅広い分野のメーカーから依頼を受けている。事業申請時には営業受注の約50%が本社新妻精機株式会社からで、中でもロボット分野の部品加工の依頼が多くを占めていた。首都圏の大学やベンチャー企業で災害救助ロボットの開発が盛んになっており、今後の成長分野になると見込まれていた。
抱えていた課題
やったこと
多面加工が可能で、より複雑な形状の部品を一回の段取りで製作できる5軸制御マシニングセンタを導入した。導入後は、在来機より大きなサイズの製品を加工できるようになり、大型精密部品の受注が可能になった。さまざまな素材を複雑な形状に高精度で加工する技術を、ロボット産業をはじめとする今後の成長産業に活かす取り組みを進めた。
| 加工機 | 5軸制御マシニングセンタ |
|---|
5軸制御マシニングセンタの導入により、当社の得意とする高精度で複雑形状の製品への対応が強化され、付加価値の高い受注につながった。災害救助ロボットについては、工学系大学などの学校関係からの受注が増え、研究段階の部品加工の依頼も増えている。事務機器用品やエネルギー関連の部品受注も増え、さまざまな材質や複雑な形状の要求に短納期で対応できるようになった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
営業受注の約50%が本社新妻精機からで、ロボット分野の部品加工依頼が多いことから成長分野への注力が読み取れるが、過去取組との連続性は具体的に書かれていない。
災害救助ロボット開発が首都圏の大学やベンチャーで盛んという外部環境と、当社の得意な複雑形状部品の短納期対応という強みが結び付けられている。
大型精密部品の受注可能化や成長分野への販路拡大という方向性は示されるが、課題の数値的な把握や高付加価値化の目標は具体的ではない。
付加価値の増加や賃上げを示す目標値は書かれておらず、実現可能性を判断する数値は読み取れない。
社員42名中20名以上が1〜2級技能士で、社内外研修や専門家派遣による人材育成に取り組んでいると具体的に書かれている。
当社の得意とする高精度で複雑形状の部品を短納期で納めることが選ばれる理由として具体的に示されている。
導入後の受注拡大は書かれているが、中長期の課題検証、遂行スケジュール、解決方法の記述は読み取れない。
公開されている事例からは読み取れません。
ロボット分野の複雑形状・高精度部品加工という高付加価値分野への特化が示され、航空・医療など他分野への展開も書かれている。
ロボット・航空宇宙・医療など成長産業への波及が示されているが、雇用創出や経済波及の規模は具体的に書かれていない。
投資額に対する付加価値増加や費用対効果を示す数字は書かれておらず、効果の大きさは判断できない。
5軸加工による複雑形状の高精度加工技術がロボット産業等に活かされるとあるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は具体的ではない。
ロボット産業など成長分野への進出が明確に示されており、構造転換への寄与がうかがえるが、政策的な位置付けの記述はない。
山形県鶴岡市の事業者という立地は示されるが、地域特性を活かした雇用や地域経済成長への言及は乏しい。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
ロボット産業をはじめ、航空・宇宙開発産業、医療系分野などへ販路を広げていく。高精度で複雑形状の部品を短納期で提供できる設備を活かしつつ、より高度な要求に応えるため、工作機械やソフトに加えて人材育成にも力を入れていく。国家技能検定の受験を推奨し、社内外の研修や専門家による講習会にも取り組んでいる。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
従来チップ原料や合板芯材にしか使われていない国内の杉・檜の間伐材を、高付加価値の板材(原板パネル)に加工する新工法を開発した。
効果:従来工法と新工法の比較で約85%の時間短縮