ものづくり補助金平成27年度製造業山形県

最新型充填機を導入し、品質基準の向上と増産体制を構築して、海外販路拡大を行う

鯉川酒造株式会社

この事例のポイント

  • 現有の充填機は自動ではなく人の手作業が入るため、中身の総量が一定にならないリスクがあった。
  • 従来の円板型の充填機に代えて、最新型の全自動充填機を導入した。
  • 充填機導入により不適量な製品がなくなり、品質が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名鯉川酒造株式会社
所在地山形県 庄内町
業種飲料・たばこ・飼料製造業
技術分野機械制御
従業員数10人
資本金3,055万円
設立1725年

事業の背景

近年、日本酒は全体的に販売数量が減少しており、低価格の普通酒から品質の高い高級酒へ移行している。国内では東京、大阪などの大都市圏と海外での販路拡大を図っている。代表者がソムリエの資格を持ち、海外ワイン業界とのつながりから平成12年より海外輸出を開始しており、オーストラリアへの輸出品の一部で酒の量が一定でないとの指摘があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力現有の充填機は自動ではなく人の手作業が入るため、中身の総量が一定にならないリスクがあった。
  • 生産能力充填機の生産量に限界があり、海外市場に向けた増産が必要だった。
  • 人手・技能ビンの大きさが変わるたびに人の手で充填ノズルを調整しなければならず、時間がかかった。
  • コスト・採算海外向けの750mlの製品は手作業で行う必要があった。

やったこと

従来の円板型の充填機に代えて、最新型の全自動充填機を導入した。ビンの大きさに関わらず自動で充填され、総量が常に一定に保たれる。従来は720mlが日本基準、海外では750mlが基準だったが、その量の製品も自動で対応できるようになった。人が1人張り付く必要がなくなり、充填のスピードと作業効率を高めた。

事業の効果

充填機導入により不適量な製品がなくなり、品質が向上した。充填可能な本数が大幅に増え、今後の増産体制を強化できるようになった。ビン詰め時に人が張り付く必要がなくなったことで、他の作業や酒造りに人手を回せるようになり、生産性も向上した。導入後、地元米を使った純米酒「鯉川」が全国新酒鑑評会で金賞を受賞し、山形県の地理的表示(GIやまがた)の取り組みにも寄与した。

今後の展望

地元発祥の「亀の尾」を使った純米酒に特化し、品質を向上させた高級日本酒で国内と海外の市場展開を図る。国内では大都市圏の酒販店・料飲店主催のイベントに積極的に参加し、海外ではオーストラリア、アメリカ、東南アジア、ヨーロッパに加え、台湾、韓国、香港への販路拡大を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。