ものづくり補助金平成27年度卸売業、小売業茨城県

酒蔵に隣接した築93年の古民家でのスイーツ等の製造、販売、飲食提供

野村醸造株式会社

この事例のポイント

  • 清酒の需要が低迷しており、酒造以外の新たな事業を築く必要があった。
  • 築93年の店舗兼住居を、古民家再生の専門家に依頼して改修し、フレンチレストラン「JOZO」として再生した。
  • フレンチレストラン「JOZO」は2017年11月にオープンし、酒蔵見学と食事を組み合わせたコースや料理教室などで集客を図る計画である。

事業者のプロフィール

事業者名野村醸造株式会社
所在地茨城県 常総市
業種飲食料品小売業
従業員数14人
資本金1,000万円
設立1897年

事業の背景

1897年創業の酒蔵で、清酒「紬美人」を主力としている。清酒需要の低迷を受けて、ジャムや飲む果実酢などの製造を始めた。2015年の鬼怒川洪水で酒蔵、倉庫、住まいの全てが浸水し、出荷前の日本酒1万5千本が廃棄された。被災後は筑波大学と復興に向けた共同事業を始め、「復興のお酒」として出荷を再開した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術清酒の需要が低迷しており、酒造以外の新たな事業を築く必要があった。
  • 販路・情報発信茨城県には農産物が多いが加工業者が少なく、最終商品がお客の目に触れる機会が少なかった。
  • その他2015年の鬼怒川洪水で酒蔵、倉庫、住まいが浸水し、出荷前の日本酒1万5千本が廃棄された。

やったこと

築93年の店舗兼住居を、古民家再生の専門家に依頼して改修し、フレンチレストラン「JOZO」として再生した。住居部分をレストラン用とスイーツ製造用の厨房に分け、その他の部分はレストランのスペースとした。厨房にはスイーツ製造に必要な業務用冷凍冷蔵庫、ミキサー、パイローラー、業務用オーブンを導入した。販売用に高湿冷蔵ディスプレーケースとオーダーメード陳列棚も導入した。本補助事業を活用して、県産のブランド肉、地場産野菜、季節の果物を使ったフレンチ・スイーツのメニューを試作した。

その他業務用冷凍冷蔵庫
加工機ミキサー
加工機パイローラー
加工機業務用オーブン
その他高湿冷蔵ディスプレーケース
その他オーダーメード陳列棚

新しい製品・サービス:「つむぎ野」のジャムや果実酢を使ったオリジナルのドレッシングやソース、酒蔵の米麹を粉にしてスイーツに練り込んだ菓子などを開発した。

事業の効果

フレンチレストラン「JOZO」は2017年11月にオープンし、酒蔵見学と食事を組み合わせたコースや料理教室などで集客を図る計画である。県産食材を使った飲食や加工品の販売によって、女性客の獲得と売上の増大を目指している。自社の食品を最終商品として消費者に届けられるようになり、新たな販路が生まれた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性4

    創業以来の酒造りに加え、10年前からのジャム等製造、今回のフレンチ開業まで一貫したコンセプトが記載され、事業の連続性が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    県産食材の活用や女性客獲得の狙いは書かれるが、競合や市場動向との比較による優位性の記述は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    茨城に加工業者が少なく農産物が目に触れにくいという課題認識と、売上増大を図るための取組が具体的に書かれている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は記載されておらず、売上増大を図るとの方向性のみうかがえる。

  • 事業を進める体制3

    従業員14名、筑波大学との共同事業の実績はあるが、補助事業を遂行する体制の具体的記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    無添加・手作りや県産食材、女性がくつろげる空間など価値は示されるが、ターゲットの裏付けデータは乏しい。

  • 事業化までの道筋2

    個室の増設など今後の進化は触れられるが、遂行方法やスケジュールの記述はほぼない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    県産食材の無添加ジャムや酒蔵米麹を使ったスイーツなど独自性はあるが、高付加価値化の定量的根拠は示されていない。

公的補助の必要性27%
  • 波及効果・雇用2

    地域の農産物の消費拡大や古民家再生にふれるが、雇用創出や波及効果の数値は書かれていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    茨城県産食材と古民家再生を組み合わせ、地域の農産物を発信する地域資源活用型の事業として具体的に描かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

個室を増やすなど、事業を続けて進化させていく予定である。次の展開も計画されている。

事業者の声

県産の材料を使い、無添加・手作り

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。