ものづくり補助金平成27年度製造業栃木県

高圧殺菌釜の導入による「しいたけ菌床」の品質向上とロス率改善等生産プロセスの改善による生産性の向上

株式会社日本メディカル食研

成果殺菌温度 98℃→125℃

この事例のポイント

  • 従来の常圧殺菌釜は殺菌に長時間を要し、日産量にも限界があった。
  • 従来の常圧殺菌釜の課題を克服するため、高圧殺菌釜を導入した。
  • 殺菌温度 98℃→125℃。殺菌時間が大幅に短縮され、1日複数回転の殺菌と量産化が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社日本メディカル食研
所在地栃木県 鹿沼市
業種食料品製造業
技術分野バイオ,機械制御
従業員数6人
資本金300万円
設立2008年

事業の背景

当社は栽培業者へ提供する菌床の製造販売を主たる業務としている。わが国のシイタケ栽培は、かつての原木栽培から現在は80%以上が菌床栽培になっている。当社の菌床は株式会社北研を通して各地のJA経由でシイタケ栽培農家に提供されている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来の常圧殺菌釜は殺菌に長時間を要し、日産量にも限界があった。
  • 品質・精度殺菌時の菌床内温度が98℃までしか上がらず、耐熱性菌を確実に殺菌できず残存する可能性があった。
  • 人手・技能殺菌に時間がかかるため残業による作業を余儀なくされていた。
  • コスト・採算従来の釜は温度計が1か所しかなく、データ管理や安全性にも課題があった。

やったこと

従来の常圧殺菌釜の課題を克服するため、高圧殺菌釜を導入した。高圧殺菌釜は密閉型で、蒸気過飽和の状態で釜内気圧を高め、高温の過熱蒸気で殺菌を行う。殺菌時間が短縮されたことで1日複数回転の殺菌作業が可能になり、量産化につながった。殺菌温度は125℃まで上がり、細菌を確実に死滅させられるようになった。温度計は釜外と釜・菌床内の計3か所に設置し、安全性とデータ管理を高めた。

事業の効果

  • 殺菌温度 98℃→125℃
  • 温度計の設置数 1か所→3か所
  • 殺菌時間が4時間に短縮された

殺菌時間が大幅に短縮され、1日複数回転の殺菌と量産化が可能になった。残業が減り人件費が削減された。殺菌温度が上がり細菌を確実に死滅させられるようになり、品質が向上した。燃料消費量や電気代も減って運用コストが大幅に改善した。

今後の展望

シイタケなどキノコは健康食品として注目されており、菌床の需要はさらに高まると見込まれる。社会福祉施設での菌床栽培も将来的な市場として期待できる。今後はシイタケ以外のキノコ菌床への応用も研究していく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。