ものづくり補助金平成27年度製造業栃木県

プラスチック射出成形の工程改善及び原価低減による競争力強化

小貫プラスチック工業株式会社

成果試打ち(条件出し)時間 40分→4分

この事例のポイント

  • 製品単価に占める材料費比率が高く、付加価値が低いことが経営上の悩みだった。
  • プラスチック射出成形の工程改善と原価低減のため、電動サーボ射出成形機を1台導入した。
  • 試打ち(条件出し)時間 40分→4分。電動サーボ射出成形機の導入により、試打ち時間と材料ロスが大きく減り、歩留まりが向上した。

事業者のプロフィール

事業者名小貫プラスチック工業株式会社
所在地栃木県 足利市
業種プラスチック製品製造業
技術分野精密加工
従業員数24人
資本金1,000万円
設立1959年

事業の背景

当社は自動車関連部品、家電・OA関連プラスチック部品、日用雑貨などを製造している。取引先の割合は自動車市場が最も多く、白物家電市場は約1割、残りは日用雑貨などである。使用材料はABS、PC、PP、PSなどの汎用エンジニアリングプラスチックで、射出成形機は形締め力300〜650トンの中型機5台で生産してきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算製品単価に占める材料費比率が高く、付加価値が低いことが経営上の悩みだった。
  • コスト・採算自動車関連部品では顧客から定常的にコストダウンの要求を受けており、利益を圧迫していた。
  • 人手・技能材料費に次いで大きい製造労務費を削減するため、成形サイクルタイムの短縮と作業員の工数削減が急務だった。

やったこと

プラスチック射出成形の工程改善と原価低減のため、電動サーボ射出成形機を1台導入した。モーター駆動により動作スピードが格段に速くなり、本体は従来の油圧型より一回り小さく省スペースになった。故障しにくく金型への負担も軽減され、省エネタイプであることから全機を置き換えた際の電力量の低減も期待している。あわせて成形品取出しロボットを自己負担で導入し、成形1サイクル内でゲートカットと製品収納を無人化して検査時間を確保した。

  • 加工機電動サーボ射出成形機東和機械株式会社
  • ロボット成形品取出しロボット

事業の効果

  • 試打ち(条件出し)時間 40分→4分
  • 試打ち時の材料ロス 25kg→15kg
  • 成形サイクルタイム 60秒→42秒

電動サーボ射出成形機の導入により、試打ち時間と材料ロスが大きく減り、歩留まりが向上した。成形サイクルタイムも短縮され、成形品取出しロボットによって作業員の工数削減も実現した。現状は旧型機との混成運転のため全体の数字では示せないが、順次新鋭機に置き換えれば労働生産性を大きく引き上げられると確認している。さらに、設備投資は取引先からの注目を集め、新規業務の受注にもつながった。

今後の展望

今後は作業スペースを広げ工場内のレイアウトを見直すなど、労働環境の整備に力を入れる。650トンの中型機を保有する強みを活かし、食品業界や医療業界なども視野に業務の拡大を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。