ものづくり補助金平成27年度製造業栃木県

各地区の農協・生産者団体と共同開発したオリジナル米菓で新たな市場の開拓と拡大を図る

有限会社米菓工房和

成果従来の個包装機と比べて包装ラインの能力が50%アップ

この事例のポイント

  • これまでの包装ラインはシールの不備や空袋等のクレームが削減できなかった。
  • 2015年に、HACCPに対応した新工場(包装・商品倉庫・事務所)を稼働させた。
  • 従来の個包装機と比べて包装ラインの能力が50%アップ。新包装機の導入により包装ラインの能力が従来の個包装機と比べて50%向上し、製造余力が生まれて生産量が増えた。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社米菓工房和
所在地栃木県 宇都宮市
業種食料品製造業
従業員数44人
資本金1,000万円
設立2004年

事業の背景

栃木県(宇都宮市)は都道府県別せんべい消費量で全国1位、米菓生産量でも全国3位と、米菓の消費・生産ともに全国有数の地域である。会社は地元生産者や農協と協力して6次産業化を進め、主力顧客や新たな市場を開拓しようとしていた。また、工場の問題点を改善してコスト削減を図る必要があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度これまでの包装ラインはシールの不備や空袋等のクレームが削減できなかった。
  • 生産能力他社と比べて包装能力が低いため、コスト面の競争力に欠けていた。
  • 新製品・新技術製造余力がなく、顧客ニーズの高い個包装タイプの商品開発や新たなチャネルへの取り組みが難しかった。

やったこと

2015年に、HACCPに対応した新工場(包装・商品倉庫・事務所)を稼働させた。新工場では、顧客ニーズの高い個包装タイプの商品開発が可能で、高品質な商品を安価に提案できるよう、個包装機(ピロ包装ライン)を導入した。導入機は煎餅用横ピロ包装機S-5000X(大森機械工業)で、1時間あたり6,000袋の能力を持つ。この追加により包装ラインは計5ラインの体制になった。

加工機煎餅用横ピロ包装機 S-5000X(大森機械工業)

新しい製品・サービス:地元農産物を使ったオリジナル米菓。JA会津よつばと共同開発した「会津のおせんべい」などがあり、農産物直売所などでの販売を計画している。

事業の効果

  • 従来の個包装機と比べて包装ラインの能力が50%アップ
  • 能力アップにより1人当たりの生産性を29%向上

新包装機の導入により包装ラインの能力が従来の個包装機と比べて50%向上し、製造余力が生まれて生産量が増えた。また、1人当たりの生産性が29%向上し、効率化によるコスト削減につながった。コスト削減により見積価格の提示が可能になり価格競争力が強化され、新規顧客層に向けた商品提案の体制が整った。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の地元産原材料へのこだわりや地元農協との6次産業化を掲げ、過去の取組との一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    都道府県別せんべい消費量全国1位、米菓生産量全国3位という地域特性を活かすと明記され、外部環境と強みの関係が具体的に示されている。

  • 課題の認識と解決4

    包装能力の低さやシールの不備、空袋クレームなどの課題を挙げ、個包装機導入で能力50%アップ、生産性29%向上と対応が示されている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    生産性29%向上や能力50%アップは示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    新包装機で人員を1名増やすことは書かれるが、事務処理能力や遂行体制の詳細は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    顧客ニーズの高い個包装タイプの商品開発、見積価格の提示による新規顧客層への提案など、ターゲットと選ばれる理由が示されている。

  • 事業化までの道筋2

    農協と共同開発し直売所などで販売する計画は示されるが、スケジュールや課題解決の方法は詳しく書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    地元農産物を使ったオリジナル米菓という取組は示されるが、分野での高付加価値化や高価格化の水準は具体的に書かれていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    6次産業化による地域の農産物需要拡大や観光土産としての効果が述べられ、地域波及の意義はうかがえる。

  • 費用対効果3

    能力50%アップや生産性29%向上など効果は数字で示されるが、補助金投入額に対する費用対効果は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    地域の特性を活かし、地元農協と協力して地域活性化に貢献すると述べられ、地域の経済成長への寄与が具体的に示されている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

地元農協や生産者団体とタイアップしてオリジナル米菓を開発し、農産物直売所などで販売する計画である。地元農産物や加工品を求める消費者やご当地観光の土産品としてのニーズに対応し、生産者と消費者をつなぐ架け橋となることを目指している。

事業者の声

「ご当地」を表し「観光土産」としても重宝する米菓は、地域の魅力を引き出すアイテムとしても有効で、私たちは米菓づくりを通して地域活性化に貢献します。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。