ものづくり補助金平成27年度学術研究、専門・技術サービス業栃木県

100年後の家族の笑顔を作る「子育てママ向けキュレーションメディア」の立ち上げ

株式会社クルール・プロジェ

この事例のポイント

  • フリーペーパー中心の事業からWEBソーシャルメディア化への対応が必要であった。
  • 既存のWEBサイトを全面リニューアルし、子育てママ向けのキュレーションメディア「ウェブクルール」を開発した。
  • キュレーションメディア化とアプリ開発により、ネットを中心とした媒体環境にママの生活を合わせることを目指した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社クルール・プロジェ
所在地栃木県 宇都宮市
業種広告業
従業員数18人
資本金2,000万円
設立2005年

事業の背景

主力の情報誌『クルール』は全国19エリアで約90万部を発行し、会社の成長を牽引してきた。スマホ・タブレットの普及でママ世代の媒体選好が大きく変わり、紙媒体の存在価値が下がっている。ネット上の口コミを重視する傾向が強まり、既存の仕組みが時代や顧客のニーズと乖離する危惧があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術フリーペーパー中心の事業からWEBソーシャルメディア化への対応が必要であった。
  • 集客・繁閑0〜3歳児のママを十分に顧客化できていなかった。
  • 販路・情報発信ネット媒体に情報に敏感なママ読者が流出する危機があった。

やったこと

既存のWEBサイトを全面リニューアルし、子育てママ向けのキュレーションメディア「ウェブクルール」を開発した。0〜3歳児のママを対象とするアプリ「ベビクル」を開発し、電子版母子手帳や安心情報、イベント情報を提供した。アプリ利用実績に応じて貯まるポイントと商品交換の仕組みを開発した。利用者を増やすために高品質な会員システムを構築した。

新しい製品・サービス:子育てママ向けキュレーションメディア「ウェブクルール」とアプリ「ベビクル」

事業の効果

キュレーションメディア化とアプリ開発により、ネットを中心とした媒体環境にママの生活を合わせることを目指した。北関東のママを起点に、将来的に全国のママ会員を増やす計画である。アプリでママ会員の囲い込みを図り、ポイント制度で利用の楽しさを加えた。会員システムの構築により、既存顧客の流出を防ぐ狙いがある。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    フリーペーパー『クルール』が成長の牽引役だったと述べ、ネット対応への経営判断に至った経緯が書かれている。具体的な数値は少ない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    情報収集はネット優位で紙の価値が下がるという市場動向と、約90万部・全国19エリアという経営資源が書かれている。競争優位の検証は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    ネット対応とアプリ開発という課題認識と解決の方向性はあるが、売上増加などの定量的な目標は読み取れない。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    社員数18名や専門機関の存在はうかがえるが、本事業を遂行する体制の詳細は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    0〜3歳児のママを対象とするアプリ『ベビクル』、ターゲットと提供価値(有益情報・安心情報)が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    ウェブ全面リニューアル、アプリ開発、会員システム構築の段階は書かれているが、スケジュールや課題解決方法の詳細は乏しい。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    ママ向けキュレーションメディアは確立されていないと述べ、新市場を狙う姿勢が読み取れるが、普及度の数値はない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    女性の活躍推進や子育て支援を補完する役割と日本再興戦略への言及があるが、波及効果の数値はない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    キュレーションメディアやアプリによる新しい交流やビジネスモデルへの言及はあるが、サプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面50%
  • 成長分野への進出3

    スマホ普及に伴うメディア環境の変化への対応と、100年に1度の変革期で成長率が高いという成長分野への進出が書かれている。

  • 地域経済への波及2

    北関東のママに絞った情報提供や宇都宮の本社所在はうかがえるが、地域経済への効果の記述は弱い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

当社の専門機関の調査を踏まえ、ネット中心の再構築が今のママの生活環境に適切であるとの判断に至った。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。