ものづくり補助金平成27年度製造業埼玉県

アルマイト彫刻とアクリル切抜加工内製化によるアニメ市場進出事業

シードット株式会社

この事例のポイント

  • アニメ系グッズの注文が次第に増えたが、アクリル板を切るダイカットなどのレーザー加工は外注しており、自社で対応できなかった。
  • ものづくり補助金を活用し、2016年8月にアルマイト処理した金属の表面をレーザーで焼く新しいレーザー加工機を導入した。
  • 従来は外注していたダイカットなどのレーザー加工を内製化し、増加した注文に対応できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名シードット株式会社
所在地埼玉県 越谷市
業種その他の製造業
従業員数16人
資本金800万円
設立2008年

事業の背景

元はつくば市で設立したインターネットサービス会社で、越谷市の事業所ではCD・DVD・ブルーレイ・光ディスク・USBメモリなどへのデータ書き込みや複製、製造受託を行う記録媒体事業を営んでいた。クラウドの発達により記録媒体の事業体自体が斜陽化し、最盛期には100社以上あった台湾のディスク製造工場も現在はわずかになっているという。そんな中、アニメ系グッズの企画をする取引先から提案を受け、事業維持のための代わりの事業を探していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力アニメ系グッズの注文が次第に増えたが、アクリル板を切るダイカットなどのレーザー加工は外注しており、自社で対応できなかった。
  • その他記録媒体事業はクラウドの発達により市場が斜陽化しており、事業を維持するための資金を回せる代わりの事業が必要だった。

やったこと

ものづくり補助金を活用し、2016年8月にアルマイト処理した金属の表面をレーザーで焼く新しいレーザー加工機を導入した。この加工機で、アルマイト処理した金属の表面に濃淡のある画像や文字を表示する彫刻ができるようになった。アルマイトのほか、アクリル、MDF(中密度繊維板=木質繊維を原料とする成型板)など幅広い素材に彫刻できる。アクリル製キーホルダーやアルマイト彫刻のアニメ系グッズを自社で制作できるようになった。レーザーを使わないTシャツやタオルといったグッズも合わせて扱うようになった。

加工機レーザー加工機

事業の効果

従来は外注していたダイカットなどのレーザー加工を内製化し、増加した注文に対応できるようになった。アニメ系グッズの売り上げは全体の半分近くを占め、事業の柱に成長した。記録媒体事業の縮小を補う新たな事業として、資金を回せる体制が整った。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    従来の記録媒体事業から、資金を回せる代わりの事業を探してアニメ系グッズへ転換した経緯が書かれている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    CD・DVD需要の減少という外部環境とアニメ系企画の提案に触れるが、競争優位の根拠は示されていない。

  • 課題の認識と解決3

    外注していたレーザー加工の注文増加を課題として認識し、2016年8月に自社加工機を導入したと書かれている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    数値目標や付加価値・賃上げの目標は記載されておらず、実現可能性は判断できない。

  • 事業を進める体制2

    従業員16人や2017年の移転は書かれているが、補助事業を遂行する体制の詳細は記載されていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    アクリルキーホルダーやアルマイト彫刻といった製品内容と、アニメ系グッズの注文増加が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    今後はE-paperディスプレイや照明など自社製品の開発に取り組む考えがあるが、時期や方法は不明。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    レーザーでアルマイトに濃淡のある彫刻ができると書かれるが、分野内での高付加価値化の裏付けは弱い。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果2

    補助金投入額に対する付加価値増加や生産性向上の数値は書かれず、費用対効果は判断できない。

  • イノベーションへの貢献2

    レーザー加工機で内製化しデジタル技術を使うと書かれるが、サプライチェーン全体への貢献は示されていない。

政策面50%
  • 成長分野への進出3

    CD・DVD等の記録媒体市場の斜陽化から、アニメ系グッズという成長分野へ転換した経緯が書かれている。

  • 地域経済への波及2

    越谷市の所在地は書かれているが、地域特性を活かした雇用や地域経済成長の記述はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後はレーザーを使い、電子ペーパーを表示するディスプレイや照明など自社製品の開発に取り組みたいと考えている。

事業者の声

少しでもディスク需要がある限り、リムーバブル媒体へのサービスは続けなければならない

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。