ものづくり補助金平成27年度建設業埼玉県

バイオ技術を用い、汚染された土をその場で浄化するサービス提供

初野建材工業株式会社

この事例のポイント

  • 六価クロムの無害化事業は売り上げがまだ微々たるものだった。
  • 東京工科大学応用生物学部の杉山友康教授との産学連携研究で得た、放線菌の一種STの働きを用いた浄化剤を、商品として量産化するための設備を導入した。
  • 浄化剤「改良6出なし」の品質向上と量産化の体制が整い、今後の販売拡大に向けた基盤ができた。

事業者のプロフィール

事業者名初野建材工業株式会社
所在地埼玉県 川越市
業種総合工事業
従業員数12人
資本金3,000万円
設立1960年

事業の背景

初野建材工業は、砂利や砂、土などの建築材料の卸販売、外構工事、一般土木工事を事業の柱としている。約10年前に環境事業部を立ち上げ、2014年10月から発がん性物質の六価クロムを無害化する浄化剤「改良6出なし」を販売している。セメント系固化材に含まれる六価クロムが土壌に溶け出し、土壌汚染対策法の基準値(1リットル当たり0.05ミリグラム)を超える問題が個人住宅でも起きている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 販路・情報発信六価クロムの無害化事業は売り上げがまだ微々たるものだった。
  • 生産能力浄化剤「改良6出なし」の品質向上と量産化に向けた設備が不足していた。

やったこと

東京工科大学応用生物学部の杉山友康教授との産学連携研究で得た、放線菌の一種STの働きを用いた浄化剤を、商品として量産化するための設備を導入した。導入したのは、顕微鏡、放線菌STの培養に必要な水から塩素を除去する装置、STを保管するための冷蔵庫である。これにより商品の品質向上と量産化の体制を整えた。

検査測定顕微鏡
その他培養用水の塩素除去装置
その他放線菌ST保管用冷蔵庫

新しい製品・サービス:六価クロムを菌で無害化する浄化剤「改良6出なし」

事業の効果

浄化剤「改良6出なし」の品質向上と量産化の体制が整い、今後の販売拡大に向けた基盤ができた。セメント系固化材に全体量の一定割合を添加すれば十分な効果を発揮でき、費用も安価で済むため、軟弱地盤の改良工事で高い評価を受けている。今後は売り上げを伸ばし、事業の柱の一つに育てることが期待される。

今後の展望

数年後に同社の売り上げ全体の一定割合まで、六価クロム無害化事業を伸ばすことが目標である。

事業者の声

本来は、戸建て住宅を建てる人が後の土壌汚染で困らないように、丁寧に説明しながら売っていきたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。