ものづくり補助金平成24年度大阪府

国産初、高効率測定機能を備えた非接触流体速度計測装置の試作開発

日本カノマックス株式会社

成果計測可能な流体速度 100m/秒→200m/秒

この事例のポイント

  • 海外からの参入製品に対して性能面での相対的な競争力が不足していた。
  • レーザー流速計(LDV)の性能向上を目指し、既存のLDVをバージョンアップさせた。
  • 計測可能な流体速度 100m/秒→200m/秒。計測可能な流体速度範囲が100m/秒から200m/秒へ大きく広がり、データ処理速度も大幅に向上した。

事業者のプロフィール

事業者名日本カノマックス株式会社
所在地大阪府 吹田市
技術分野電子部品・デバイスの実装
従業員数143人
資本金9,750万円

事業の背景

同社は水や空気などの流体の速度・温度を計測する流体計測機器を製造し、学術研究機関や自動車・家電・半導体などの工場に多く納入している。世界で流体計測器を製造するのは数社のみで、国内では唯一のメーカーであり、非常にニッチな分野である。国内では一定のシェアを占めていたが、近年この市場に海外企業の製品が新規参入を開始した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力海外からの参入製品に対して性能面での相対的な競争力が不足していた。
  • 新製品・新技術グローバル化に対応できる新技術の開発が立ち遅れていた。
  • 品質・精度既存のLDVは計測可能な流体速度範囲が100m/秒までで、計測精度の向上も必要だった。

やったこと

レーザー流速計(LDV)の性能向上を目指し、既存のLDVをバージョンアップさせた。光電変換素子をアバランシェフォトダイオードからより感度の広いフォトマルチプライヤに変更し、速度200m/秒までの検出を可能にした。信号処理機内の回路を高周波化し、データ処理速度を16,000個/秒から60,000個/秒に高めた。誰が使用しても同じ精度で計測できるようソフトウェアを改良し、日本から対応できる仕組みも備えた。回路基板を含む信号処理器と光電変換器を社内で組み立て、3台の試作機を製作して評価検証試験を行い、開発目標を満たす製品を完成させた。

新しい製品・サービス:測定可能な流体速度範囲と計測精度を向上させた新型のレーザー流速計(LDV)

事業の効果

  • 計測可能な流体速度 100m/秒→200m/秒
  • データ処理速度 16,000個/秒→60,000個/秒

計測可能な流体速度範囲が100m/秒から200m/秒へ大きく広がり、データ処理速度も大幅に向上した。誰が使っても同じ精度で計測できるソフトウェアにより、海外展開で課題となっていたユーザーのスキルのばらつきにも対応できるようになった。火力発電所のガスタービンなどの国内需要を満たせる性能を持ち、海外でも気温や環境条件に配慮した製品として展開を進める。現行の10倍程度までの販売拡大を期待している。

今後の展望

国内では火力発電所や官公庁の研究機関、地方自治体、大学、大手自動車メーカーなどでのシェア拡大を目指し、海外ではアジア、北米、欧州(英国、ドイツ、フランス)に重点を置いてプロモーションを展開する。国内シェアの拡大とグローバル展開を組み合わせ、現行の10倍程度までの販売拡大を期待している。

事業者の声

当社では今回の補助事業で試作に成功した新製品を契機に、積極的にグローバル展開を推し進めていく予定です。

公式の事例集より(原文のまま)

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。