回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社平田精機
| 事業者名 | 株式会社平田精機 |
|---|---|
| 所在地 | 千葉県 市川市 |
| 業種 | 業務用機械器具製造業 |
| 技術分野 | デザイン,精密加工 |
| 従業員数 | 13人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1969年 |
当社は長年の精密機械部品や金型の製造で培った精密加工技術を活かし、内視鏡下外科手術用の洗浄・滅菌して再使用する器具を開発・製造してきた。2011年に外科医と共同開発した低侵襲手術用鉗子「細径鉗子 Endo Relief」は国内約400病院で使用され、韓国・台湾にも輸出している。手術の低侵襲化が進む中で、より高度な技術を支える医療機器の開発が不可欠になっている。
抱えていた課題
やったこと
腹腔鏡下用巾着縫合器について、既製品から製品形状・仕様を見直し、先端部品をコンパクトにして組み立てを不要とし、5mmトロカー創から挿入できるようにした。また、食道胃接合部癌への対応として器具先端が屈曲するようにした。高精度複雑形状加工が可能な新規CNC旋盤を導入し、段取時間の削減と加工精度・加工速度の向上により生産を効率化した。
| 加工機 | CNC旋盤 |
|---|
新しい製品・サービス:腹腔鏡下用巾着縫合器
本事業で開発した腹腔鏡下用巾着縫合器は2017年4月に完成し、共同開発した医師が日本消化器外科学会総会などで有用性を発表した。開腹手術と同じ手技で食道空腸吻合を簡便に行える器具は他になく、手技の標準化により腹腔鏡下胃全摘術がさらに安全に行えることが期待されている。新設備により精度・加工速度が向上し、満足のいく製品を製造できた。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
2011年の細径鉗子や既製品からの改良など、医療機器開発を継続してきた経緯が具体的に書かれ、今回の巾着縫合器も一貫した取組として読める。
国内約400病院で使用、韓国・台湾へ輸出と数字が示され、性能面・価格面の優位性が学会で評価されたと読み取れる。
手術中に組み立てる手間が課題と明確に認識され、先端部品のコンパクト化で5mmトロカー挿入を可能にする解決策が示されている。
付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、わずかに製品化後の期待がうかがえるのみである。
従業員13名で外科医との共同開発体制が書かれるが、補助事業の遂行体制や事務処理能力の具体的記述は薄い。
外科医からの直接依頼というニーズの裏付けと、胃全摘後の食道空腸吻合を開腹手技で行える点という選ばれる理由が具体的である。
2017年4月完成、学会発表など経過は示されるが、中長期の課題検証や遂行スケジュールの記述は限定的である。
公開されている事例からは読み取れません。
医療機器の中でも医師と共同開発した特殊な内視鏡用器具で、同分野で独自の屈曲機構を持つ点が示されている。
医療費抑制や低侵襲化への効果がわずかに触れられるが、雇用創出や波及効果の具体的な記述はない。
CNC旋盤導入で段取時間削減や加工速度向上が述べられるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。
医工連携や精密加工技術の融合は書かれるが、デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は具体的に読み取れない。
公開されている事例からは読み取れません。
千葉県市川市・鎌ケ谷市の地域企業として医工連携に取り組む点は読めるが、地域の経済成長への牽引は具体的に書かれていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
本事業により導入された設備と、培ってきた精密加工技術・少量生産のノウハウを融合・発展させ、ものづくり企業として医工連携による手術器具の開発を引き続き進める。
自分が望む手術をするために、平田さんと平田さんの会社がなくては手術がうまくいかない。そう思っている内視鏡外科医はたくさんいます。感謝しかないですね。
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
多関節ロボットと次世代成型機を組み合わせ、インサート成型の全自動化や2材料成型などを実現した。
効果:加工時間 420s/サイクル→38.5s/サイクル
顧客の要求を満たすため、段取り、治具の製作、仕掛りスペース、待ち時間を減らす新型の複合加工機を導入することにした。
効果:部品1個の完成までの日数 3日→2日