ものづくり補助金平成27年度サービス業(他に分類されないもの)千葉県

パーティクルボード加工対応のあらゆる超硬チップソーに対応できる再研磨サービスの確立

マルヤス機工株式会社

この事例のポイント

  • パーティクルボード用・アルミサッシ用の再研磨ラインでは対応できる刃物の種類に限界があった。
  • フォルマー社(ドイツ)製「チップソー研磨機CHP840」を導入した。
  • タングステンカーバイド材質のあらゆる形状の窯業系材料加工用刃物に対応できるようになり、ほとんどすべての刃型を1工程で研磨できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名マルヤス機工株式会社
所在地千葉県 八街市
業種機械等修理業
従業員数7人
資本金1,000万円
設立1991年

事業の背景

当社は昭和47年に製材木工機・集塵・搬送装置の設置販売と超硬刃物の再研磨を主な業として創業し、平成3年にダイヤモンドチップソーとダイヤモンドカッターの再研磨工場を立ち上げた。創業当初は木工機械の販売が主力だったが、時代とともにパーティクルボードや窯業建材、アルミサッシの工場で使われる刃物の再研磨依頼が増えた。近年は合板の種類が飛躍的に増え、床下難材をはじめとする難切削新建材が発売されたことで、刃物の種類や特殊形状の刃物も増加傾向にある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力パーティクルボード用・アルミサッシ用の再研磨ラインでは対応できる刃物の種類に限界があった。
  • 生産能力複数台の機械を使い分けて対応していたが、今後出てくる超硬刃物の形状に対応していくには限界があった。
  • 新製品・新技術既存の再研磨ラインはシステムが古く研磨データの一部しか使えず、増加が見込まれる特殊刃型の形状に柔軟に対応することが難しかった。
  • 生産能力上記の理由から生産性の向上が大きな課題となっていた。
  • 新製品・新技術ユーザーのニーズや新素材への対応、緊急オーダーへの対応に限界があった。

やったこと

フォルマー社(ドイツ)製「チップソー研磨機CHP840」を導入した。あわせて、自動化システムと自社ノウハウをプログラムできる設備(10DX)を導入し、蓄積データの活用を図った。テスト運転の結果、ほとんどすべての刃型に対して1工程研磨を実証できた。

加工機チップソー研磨機CHP840(フォルマー社製)
その他自動化システムと自社ノウハウをプログラムできる設備(10DX)

新しい製品・サービス:パーティクルボード加工対応のあらゆる超硬チップソーに対応できる再研磨サービス

事業の効果

タングステンカーバイド材質のあらゆる形状の窯業系材料加工用刃物に対応できるようになり、ほとんどすべての刃型を1工程で研磨できるようになった。木材、アルミサッシ、プラスチック、各種金属のいずれにも対応可能となり、あらゆる刃物の再研磨に対応できるサービス体制が構築できた。関東支社中心だった取引が関東以外のエリアにも広がる可能性が大きくなり、大手メーカーとのデータ共有により広範囲かつ多様な顧客ニーズに応えられる体制もできた。顧客満足の向上、自社ブランド力の強化、協力会社との連携強化も図れた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    昭和47年創業以来の超硬刃物再研磨事業が基盤と読めるが、事業の経緯は記載されても経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    パーティクルボードや窯業建材の刃物再研磨需要増加が背景に書かれ、刃物メーカー同等の研磨機械保有が強みとして示されている。

  • 課題の認識と解決4

    申請時課題として対応種類の限界や生産性向上の課題が列挙され、新素材対応や付加価値サービスへの展開方針も示されている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値向上や賃上げの具体的な目標値は記載されておらず、受注増加の期待が述べられるにとどまる。

  • 事業を進める体制2

    従業員7名と社長・担当者の記載はあるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の具体的な説明は乏しい。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    対応可能な刃物種類の拡大と、大手企業や関東以外の遠方からの受注打診など顧客ニーズの裏付けが示されている。

  • 事業化までの道筋2

    導入設備と受注システム整備の方向性は示されるが、中長期の検証や具体的なスケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    超硬チップソーの再研磨は一般的な分野だが、タングステンカーバイド全形状への1工程研磨という高水準の対応が成果として示されている。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    地域雇用や波及効果の記述は乏しく、パーティクルボード関連の需要増加がうかがえる程度である。

  • 費用対効果3

    1工程研磨や納期短縮による生産性向上が示されるが、補助金投入額に対する効果の数値は記載されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    4軸CNC制御や多機能ハンドホイールなど先端機械の活用と、大手メーカーとのデータ共有による体制構築が示されている。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    千葉県八街市の地域企業として、関東以外の遠方からも受注が来ている点が示されるが、地域経済への波及は明記されていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

既存顧客への販売に加え、業界大手企業から同社顧客の再研磨を受けたいとの商談が持ち込まれており、受注の増加が期待できる。関東以外の愛知県や山形県からもオーダーが来ている。パーティクルボードの用途拡大に伴い関連刃物研磨需要は増加する見込みで、ホームページからの受注システムを整えていく。

事業者の声

安く、早く、正確に!

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

長崎県サービス業(他に分類されないもの)平成25年度

大量廃棄される食品廃棄物、規格外農産物の酵素処理による豚用液状飼料化技術の開発

飼料専門家、養豚農家、排出事業者からなる「長崎県食品リサイクルループ高効率システム構築検討会」を発足し、調理くずと野菜くずを組み合わせて栄…

効果:現在は、週30トンの液状飼料を製造し、長崎県内の農場2ヶ所に供給している。

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。