ものづくり補助金平成26年度サービス業(他に分類されないもの)千葉県

犬型ロボット(AIBO)に特化したクラウドプラットホームの構築

株式会社ア・ファン

成果AIBOを30台確保

この事例のポイント

  • メーカーがサービスを終了したAIBOの修理に対応できず、修理依頼が多数たまっている。
  • AIBOのレンタル・リース事業を始めるため、クラウドプラットフォームを整備した。
  • AIBOを30台確保。AIBOの修理から始まり、介護施設への訪問によるセラピー効果の実証試験を行い、その結果を日本医療研究開発機構(AMED…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ア・ファン
所在地千葉県 習志野市
業種機械等修理業
従業員数11人
資本金100万円
設立2011年

事業の背景

当社はメーカーがサービス終了した電気電子製品の修理を主業務とし、平成23年に設立された。設立当初は国内の一般家庭が主要顧客だったが、最近は航空業界や総合商社、エンターテイメント業界など法人顧客が拡大している。AIBOの修理は過去約1000台の実績があり、現在も約100台が修理待ちの状態にある。介護福祉業界からは、高齢者のセラピー効果や介護士の負担軽減への期待が寄せられている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術メーカーがサービスを終了したAIBOの修理に対応できず、修理依頼が多数たまっている。
  • 人手・技能介護施設でAIBOを活用したいという要望に応えるため、レンタル・リースの体制と運用の仕組みが整っていない。

やったこと

AIBOのレンタル・リース事業を始めるため、クラウドプラットフォームを整備した。業者選定では複数社に構築イメージを示し相見積もりを行い、費用対効果の高い業者を選んだ。2015年11月にテスト版を立ち上げ、試験運用で見つかった問題を検証して改善し、2016年4月からクラウドサービスを開始した。AIBO DOC事業では専用治具の購入・確保、入手困難な部品の製造委託、中古市場からのジャンク品購入による部品確保を行った。レンタル・リース用にAIBOを30台確保し、音楽に合わせて踊る体操などのプログラムを組み直した。

その他専用治具
ロボットAIBO(レンタル・リース用)
ソフトクラウドプラットフォーム

新しい製品・サービス:AIBOのレンタル・リース事業とロボットセラピーの提供

事業の効果

  • AIBOを30台確保

AIBOの修理から始まり、介護施設への訪問によるセラピー効果の実証試験を行い、その結果を日本医療研究開発機構(AMED)の事業に応募して採択を受けた。ロボットと人間の共存を探るビジネスチャンスも得た。今後は介護施設など高齢化社会に貢献できるビジネス形態の構築を進める。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去の修理事業から派生しAIBOレンタル・リース事業へ展開した経緯は読み取れるが、経営戦略上の位置付けを示す記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    メーカーサービス終了後のAIBO修理需要や介護施設からの問い合わせは読み取れるが、競争優位の根拠となる数字や比較は示されていない。

  • 課題の認識と解決3

    介護現場からの要望や修理待ち約100台などの課題は記載されているが、高付加価値化・成長に直結する計画の数値は薄い。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額の増加や賃上げの目標値は示されておらず、わずかに収益面の期待がうかがえる程度。

  • 事業を進める体制4

    社員増加や技術移管、クラウド運用体制の整備と担当者配置の計画が具体的に書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    介護施設からのセラピー効果への期待や問い合わせ殺到など、ニーズの裏付けと顧客ターゲットが具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋4

    2015年8月、11月、12月、2016年1月などの期限つき実施スケジュールと課題ごとの対応策が表で明示されている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    AIBOの活用を介護分野のロボットセラピーとして導入する点は新規性がうかがえるが、高価格化の水準は示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    介護現場への展開や高齢者の心の支えとなる社会貢献の方向性がわずかにうかがえるが、波及効果の定量的記述はない。

  • 費用対効果2

    費用対効果を示す付加価値額や生産性の数値は記載されず、介護士の負担軽減が声として挙げられている程度。

  • イノベーションへの貢献3

    クラウド運用とAI・IoTの分野への働きかけが書かれているが、サプライチェーンへの貢献の具体性は薄い。

政策面30%
  • 成長分野への進出2

    高齢化社会への対応やAI・IoT分野への進出がうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は明確でない。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

AIBOの修理を一つのきっかけにAIやIoTの分野に積極的に働きかけ、ロボットと人間が共存するビジネスを模索している。他社ロボットメーカーとの取引チャンネルも生まれており、今後は高度な技術力と活動力を活かして行動を進めたい。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。