ものづくり補助金平成27年度製造業神奈川県

LED照明製造装置向け蒸着源の製造ラインのIoT化による品質と生産性の向上

石山ネジ株式会社

この事例のポイント

  • LED照明製造装置向けの部品加工依頼が増えており、生産能力の向上が求められていた。
  • ものづくり補助金を活用して設備投資を行い、切削加工技術の高度化、高品質化、生産工程の効率化を図った。
  • 最新鋭の設備導入により、切削加工技術が高度化し、高品質化と生産工程の効率化が見込まれる。

事業者のプロフィール

事業者名石山ネジ株式会社
所在地神奈川県
業種金属製品製造業
技術分野機械制御,情報処理,精密加工,接合・実装

事業の背景

当社は100パーセント受託加工で、お客様の図面をもとに部品を製造している。汎用品ではなく特定箇所に使われる用途の決まった部品のため転用はできず、取引先に採用されなければ廃棄となる。LEDが普及期にあり、LED照明製造装置向けの部品加工依頼が増えていた一方、近年の貿易戦争の影響で売上は下がっていた。ただしLEDは照明以外にも活用が広がっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力LED照明製造装置向けの部品加工依頼が増えており、生産能力の向上が求められていた。
  • その他大手メーカーの取引先である町工場が高齢化などで縮小・廃業するケースがあり、安定して供給できる体制が必要になっていた。

やったこと

ものづくり補助金を活用して設備投資を行い、切削加工技術の高度化、高品質化、生産工程の効率化を図った。真空蒸着装置の重要部品である蒸着源について、既存の生産工程と品質を再検証しながら、導入予定のNC旋盤を用いた加工を検討した。テスト加工では約40パーセントの加工時間短縮を確認できた。

加工機NC旋盤

事業の効果

最新鋭の設備導入により、切削加工技術が高度化し、高品質化と生産工程の効率化が見込まれる。テスト加工では約40パーセントの加工時間短縮が確認されており、生産性が向上する。これによりLED照明製造装置向け案件の受注拡大を目指している。取引先に安定して供給できる生産体制の構築にもつながる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去に切削加工の高度化を目的にものづくり補助金で設備投資した経緯があり、今回も同方向の投資と読めるが、戦略上の位置付けは詳しく書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    LED市場の拡大と貿易戦争による売上減が記載され、外部環境は読み取れるが、競争優位の根拠となる自社の強み・弱みの具体的な記述は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    既存の生産工程と品質を再検証し、テスト加工で約40パーセントの加工時間短縮を確認したと具体的な数値で課題解決の方向が示されている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    テスト加工で約40パーセントの加工時間短縮を確認したとあり、付加価値向上の目標値は明示されないが、実現性の根拠となる数値が読み取れる。

  • 事業を進める体制2

    受託加工の事業形態や失敗は許されないという記述はあるが、人材や事務処理能力など遂行体制についての記載はわずかにうかがえる程度。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    100パーセント受託加工で図面に基づき特定用途の部品を製造する点は示されるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは具体性が薄い。

  • 事業化までの道筋2

    導入予定のNC旋盤を使った工程の再検証は書かれているが、スケジュールや課題解決の方法は具体的に読み取れない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    LEDは照明以外にも活用が広がり普及期にあると書かれており、新市場性の記述はあるが高付加価値化の水準は示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    LED市場の拡大やサプライチェーン上の町工場の廃業リスクに触れ、供給体制の維持という公的な意義がうかがえるが、経済波及効果の数値は示されない。

  • 費用対効果2

    補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果を示す数値は見当たらず、加工時間短縮の数値のみがうかがえる。

  • イノベーションへの貢献2

    高度化や工程効率化は書かれているが、先端デジタル技術やサプライチェーンのイノベーションへの貢献は明確に読み取れない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    LEDの普及期にある分野への進出がうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は明確ではない。

  • 地域経済への波及2

    地域の特性を活かした記述は見当たらず、雇用創出や地域経済への言及がわずかにうかがえる程度。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。