ものづくり補助金平成27年度製造業神奈川県

電子タグ自動貼付・書込機の開発による検査用試薬ボトルの生産コスト削減の実現

株式会社シノテスト

この事例のポイント

  • 医療現場での試薬の用途拡大に伴い出荷本数が増える中、製造工程の効率化が必要であった。
  • 電子タグ自動貼付・書込機を開発し、試薬容器へのラベル貼付け工程を改善した。
  • 電子タグ自動貼付・書込機の導入により、試薬容器へのラベル貼付け工程が自動化され、紙のラベルと電子タグを同時に貼り付けることで生産量が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社シノテスト
所在地神奈川県 相模原市
業種化学工業
技術分野情報処理,バイオ
従業員数314人
資本金1.4億円
設立1951年

事業の背景

株式会社シノテストは1951年に世界に先駆けて臨床検査薬の製造・販売を始めた会社である。臨床検査薬は血液中の鉄・コレステロールなどの成分を測定する試薬で、健康診断や病気の診断に使われる。これまで4,000以上の病院・医療機関に自社製品を提供しており、生化学分野に加え免疫検査分野や遺伝子検査分野へ研究・開発の幅を広げている。医療現場における試薬の用途拡大に伴い出荷本数が増えていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力医療現場での試薬の用途拡大に伴い出荷本数が増える中、製造工程の効率化が必要であった。
  • 生産能力臨床検査薬のニーズの多様化と生産量の一層の拡大には工程の自動化が必要であった。
  • 人手・技能試薬容器へのラベル貼付け工程を自動化して生産性を向上させる必要があった。

やったこと

電子タグ自動貼付・書込機を開発し、試薬容器へのラベル貼付け工程を改善した。紙のラベルと共に電子タグも一緒に貼り付けることで、生産量を向上させた。貼付けと同時に電子タグへの書込みを行い、不良品も自動で選別する仕組みとした。この製造ラインにより、ラベル貼付け工程の自動化を実現した。

加工機電子タグ自動貼付・書込機

事業の効果

電子タグ自動貼付・書込機の導入により、試薬容器へのラベル貼付け工程が自動化され、紙のラベルと電子タグを同時に貼り付けることで生産量が向上した。また不良品も自動で選別されるようになり、検査用試薬ボトルの生産コスト削減が事業テーマとして掲げられている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    過去の取組として生産工程の効率化が必要だったと書かれるが、経営戦略上の位置づけや一貫性は記載がなく、わずかにうかがえる程度。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    臨床検査薬の用途拡大と出荷本数の増加に触れ、市場動向は読み取れるが、自社の強み・弱みと競争優位の関係は具体的に書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    容器やラベル貼付け工程の自動化が必要と課題は示されるが、高付加価値化や成長にどうつながるかの記述は薄い。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    生産量は向上したと記載されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、具体性が薄い。

  • 事業を進める体制2

    従業員数314人や事業年度は書かれるが、補助事業を遂行する体制や人材配置についての記述は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    4,000以上の病院・医療機関に提供している点から顧客基盤は読み取れるが、選ばれる理由や製品価値の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    導入した製造ラインや紙ラベルと電子タグの併用は書かれるが、スケジュールや課題解決の方法は明確に記載されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    1951年に世界に先駆けて臨床検査薬を製造したとあり、免疫検査や遺伝子検査へ領域を広げている点も示されている。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    臨床検査薬が健康診断や診断に使われると書かれるが、国が補助する波及効果や雇用創出の具体的記述は少ない。

  • 費用対効果2

    不良の自動選別や生産量向上は書かれるが、補助金額に対する付加価値増加や費用対効果の数字は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    電子タグを紙ラベルと併用し自動で貼付・書込する点はデジタル技術の活用として読み取れるが、業界全体への波及は記載がない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    相模原生産センターでの生産が書かれるが、地域の特性を活かした付加価値や雇用創出についての記述は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。