ものづくり補助金平成27年度製造業新潟県

最新モデルの4mベンダー機導入による新製品開発と生産性向上

シゲル工業株式会社

成果現行から62%の作業時間の短縮

この事例のポイント

  • 新開発したステンレスシンクカウンターは加工の難易度が上がり工程数も増えるが、顧客から従来通りの短納期(N+3日)と品質を求められている。
  • 最新モデルの4mベンダー機(追従装置・曲げ反り改善システム・ハイブリッドドライブシステム搭載)を導入した。
  • 現行から62%の作業時間の短縮。加工と金型交換を合わせた作業時間が62%短縮され、作業員の省人化と合わせて工数は66%削減された。

事業者のプロフィール

事業者名シゲル工業株式会社
所在地新潟県 上越市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数87人
資本金9,872万円
設立1961年

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力新開発したステンレスシンクカウンターは加工の難易度が上がり工程数も増えるが、顧客から従来通りの短納期(N+3日)と品質を求められている。
  • 生産能力長尺で薄板のステンレスカウンターをベンダー機で折り曲げる工程が製造上のネックになっている。
  • 品質・精度製品天板に「腰折れ」「反り」「歪み」が生じやすく、品質改善が必要である。

やったこと

最新モデルの4mベンダー機(追従装置・曲げ反り改善システム・ハイブリッドドライブシステム搭載)を導入した。従来は天板の長辺と短辺の折り曲げに2台のベンダー機が必要で、棟の間は台車で搬送していたが、1台で加工できるようにし搬送も不要にした。サーボモーターを搭載したハイブリッドドライブシステムで加工時間の短縮と省エネを図った。アマダモジュラーツーリングシステムにより金型の自動クランプ化を行い金型交換の時間を短縮した。追従装置により天板の支持者2名が不要になり、作業員を4名から2名に省人化した。

加工機4mベンダー機(追従装置・曲げ反り改善システム・ハイブリッドドライブシステム搭載)
金型アマダモジュラーツーリングシステム

新しい製品・サービス:ゼロフラットネスでシャープな外観の高級システムキッチン用ステンレスシンクカウンター

事業の効果

  • 現行から62%の作業時間の短縮
  • 作業員の省人化と合わせて現行から66%の工数削減
  • 金型交換時間 30分→15分
  • 加工時間 2,100sec/台→800sec/台
  • 作業員 4名→2名
  • 加工工数 4,700工数→1,800工数
  • 納期 6日→3日
  • 生産性 1.8本/時間→4.5本/時間

加工と金型交換を合わせた作業時間が62%短縮され、作業員の省人化と合わせて工数は66%削減された。納期は6日から3日に短縮し、生産性は1.8本/時間から4.5本/時間に向上した。天板の「腰折れ」「反り」「歪み」の不良発生をなくし品質が改善した。新製品を差別化商品として他の顧客へ拡販し、他の長尺天板の加工にも活用してフル稼働させる計画である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存のステンレス流し台の深絞りプレス技術を活かした新製品で、過去の取組との一貫性は読めるが、経営戦略上の位置づけは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    高級システムキッチン用カウンターという方向性と顧客の短納期・品質要望は書かれるが、市場動向や競合に対する自社の強みの記述は薄い。

  • 課題の認識と解決5

    課題はネックの長尺薄板ベンダー工程と明記され、納期6日から3日、生産性1.8本/時間から4.5本/時間への改善が数字で示されている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    作業時間62%短縮、工数66%削減、生産性1.8から4.5本/時間など目標値は具体的だが、付加価値額や賃上げの目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    作業員を4名から2名にする計画はあるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制についての記述は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    顧客の短納期と品質要望、差別化商品として拡販する方針は読めるが、ターゲットやニーズの裏付けは数字で示されていない。

  • 事業化までの道筋3

    導入後の4mベンダー機の活用範囲や導入手順は書かれるが、補助事業の具体的スケジュールは示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    ゼロフラットネスでシャープな外観の高級システムキッチン用カウンターで差別化を図る点はうかがえるが、普及度や分野内での位置づけは書かれていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果4

    生産性や工数削減の数値は具体的だが、補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果の記述はない。

  • イノベーションへの貢献3

    サーボ式ハイブリッドドライブや追従装置などの新技術の活用は読めるが、サプライチェーン全体への貢献は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    上越市の地域企業であることは読めるが、地域の特性を活かした雇用創出や経済成長への言及はほぼない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

新製品の高級ステンレスシンクカウンターを他の顧客へ拡販して売上の拡大を図る。導入した4mベンダー機は他の長尺天板の折り曲げ加工にも活用し、フル稼働させる。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。