ものづくり補助金平成27年度製造業新潟県

360°全天球型カメラ用高輝度LED照明の製品化

株式会社 ルクス・エナジー

この事例のポイント

  • 建設関係者と上下水道の修繕管理会社から、天井裏・床下やマンホール・排水管内のコンクリート亀裂を観察する装置の提供依頼があった。
  • 大手カメラメーカーの360°全天球カメラを利用し、全方向を撮影できる小型・軽量で簡易な LED 照明の試作開発を行った。
  • 試作開発品は事業計画どおり「360°全天球型カメラ用高輝度LED照明」として完成した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社 ルクス・エナジー
所在地新潟県 新潟市
業種電気機械器具製造業
技術分野精密加工,接合・実装,立体造形
従業員数5人
資本金2,800万円
設立2009年

事業の背景

近年、建造物の老朽化に伴う修繕作業が各所で行われており、その多くはコンクリートに生じた亀裂の確認作業とされている。対象は道路や一般住宅の外壁、高速道路の橋梁、ビルの高層階、トンネルなど多岐にわたる。こうした中で建設関係者や上下水道の修繕管理会社から観察装置の依頼を受けた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術建設関係者と上下水道の修繕管理会社から、天井裏・床下やマンホール・排水管内のコンクリート亀裂を観察する装置の提供依頼があった。
  • 品質・精度過去に試作した全方位型LED照明は性能面に改善すべき点があり、製品化に至らなかった。

やったこと

大手カメラメーカーの360°全天球カメラを利用し、全方向を撮影できる小型・軽量で簡易な LED 照明の試作開発を行った。過去の試作品をベースに改良を加えた。発光部には防塵防水や絶縁・耐環境性に優れたライン型LEDを採用し、IP65相当の防塵防水対策とした。照度確保のため LED の出力を3Wと6Wに切り替えられるようにし、6Wでは光源の出力を高めた。出力の高出力化に伴い、放熱用として筐体の上部をABS樹脂、下部をアルミニウムとした。ライン型LEDの表面は半球状の乳白色カバーで保護し、上下の筐体で挟んで防水リングと合わせ完全密封した。送電距離10m程度を想定し、Bluetooth(2.4GHz)によるリモコンで電源のON/OFFを行えるようにした。

新しい製品・サービス:360°全天球型カメラ用高輝度LED照明

事業の効果

試作開発品は事業計画どおり「360°全天球型カメラ用高輝度LED照明」として完成した。主要顧客への無償貸与による実地試験では、明るさとリモコンはそれぞれ87.5%の評価で、上方向の明るさやスマートフォン等からの操作性が今後の課題とされた。一方、大きさ、重量(ヘルメット装着を想定した168g)、バッテリーは100%の評価を得た。携帯性やUSB充電による多様な電源からの充電も高く評価され、主要顧客の要求に十分応える結果となった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    過去に全方位型LED照明の試作を行い改良して製品化したとの記述はあるが、経営戦略上の位置づけは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    建設関係者や上下水道の修繕管理会社からの依頼があったと書かれ、市場ニーズへの言及はあるが、競争優位性の記述は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    コンクリート亀裂確認の課題と照度不足・上方向の明るさ不足の改善点は示されるが、高付加価値化や成長につながる計画までは読み取れない。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    従業員数5人と記載があるのみで、補助事業を遂行する体制の具体は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    狭小空間の360°撮影向けにコンパクト・軽量168g・防塵防水IP65相当など製品の価値と顧客ニーズが具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    上方向の明るさ改善を2017年秋の完成を目処に実施中とあるが、スケジュールや解決方法の詳細は乏しい。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    全天球カメラ用の高輝度LED照明という分野で、普及度の記述はあるが高水準の高価格化の根拠は書かれていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    建造物の老朽化に伴う修繕作業の増加に触れるが、国が補助する積極的理由や波及効果の記述は薄い。

  • 費用対効果2

    主要顧客への無償貸与による評価点(87.5%・100%など)はあるが、投入額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    全天球カメラとの組合せ運用に触れるが、先端デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は限定的にしか読み取れない。

政策面20%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

実地試験での指摘を受け、上方向の明るさの性能改善を2017年秋の完成を目途に実施中である。顧客の作業現場では現在も懐中電灯やコンパクトデジタルカメラで亀裂確認を行っており、同様の現況は他のゼネコンや修繕管理会社にもある。複数社から装着可能な全天球カメラが発表されており、本製品が活躍する場面と市場ニーズの高まりを期待している。

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。