ものづくり補助金平成27年度製造業富山県

機能性の高いヨーグルト商材の生産効率の向上と生産プロセスの刷新

とやまアルペン乳業株式会社

成果生産能力(1分あたり) 2袋→5袋

この事例のポイント

  • 学校給食向けの牛乳供給量が児童・生徒数の減少で年々減っており、牛乳以外の加工品部門を強化する必要があった。
  • 原料をタンクで発酵させてから容器に充填するソフトタイプのプレーンヨーグルトの製造工程に、アルミパウチ簡易充填包装機を導入した。
  • 生産能力(1分あたり) 2袋→5袋。自動充填により生産能力が1分あたり2袋から5袋へアップし、重量確認も自動計量になって誤差がなくなった。

事業者のプロフィール

事業者名とやまアルペン乳業株式会社
所在地富山県 富山市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数20人
資本金2,500万円
設立1951年

事業の背景

創業は昭和17年で、平成17年に学校給食の要望を受けてヨーグルトの工場を新設し製造を始めた。当社製品は鮮度の高い県産生乳と厳選した菌を生かしたまろやかな味わいが特徴で、少量生産ながら売り上げを保ってきた。一方、富山市内の児童・生徒数の減少に伴い学校給食向け牛乳の供給量は年々減っている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力学校給食向けの牛乳供給量が児童・生徒数の減少で年々減っており、牛乳以外の加工品部門を強化する必要があった。
  • 生産能力ヨーグルトはタンクで発酵させた後に容器へ充填する工程が手作業に頼っており、労力と手間がかかっていた。
  • 人手・技能既製品に当社の生産規模(平均月産約10トン)に見合った機械や装置がなかった。

やったこと

原料をタンクで発酵させてから容器に充填するソフトタイプのプレーンヨーグルトの製造工程に、アルミパウチ簡易充填包装機を導入した。ヨーグルトが入った40キロリットルの乳缶を持ち上げて充填用タンクに移し替えるリフト投入装置と、高圧ポンプ乳缶洗浄機の3機を導入し、工場敷地内にヨーグルト発酵充填室を新設して配置した。機械メーカーに発注し、独自に設計した。

加工機アルミパウチ簡易充填包装機
加工機ヨーグルトリフト投入装置
加工機高圧ポンプ乳缶洗浄機

新しい製品・サービス:アルミパウチ容器に入ったプレーンヨーグルト

事業の効果

  • 生産能力(1分あたり) 2袋→5袋
  • 乳缶洗浄時間(1本あたり) 10分→5分

自動充填により生産能力が1分あたり2袋から5袋へアップし、重量確認も自動計量になって誤差がなくなった。乳缶洗浄は時間が半分に短縮され、各工程で効率化・省力化が実現し、衛生面も向上した。製品の均質化が進み、生産体制が整ったことで増産や工場拡張にも対応しやすくなった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去の牛乳製造を土台に、学校給食向け牛乳の減少を受けてヨーグルト強化を決めた経緯が書かれ、一貫性はうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    県産生乳100%や少量生産でも売り上げを保ってきた点は読めるが、市場動向との比較や競争優位の具体的な分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    ヨーグルトの生産力アップを図る課題認識があり、充填機導入で1分あたり2袋から5袋へ、乳缶洗浄が約10分から約5分へと具体的数字で示されている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    プレーンヨーグルトの売上比率を1.5%から3%、さらに4%、5%へ引き上げる目標が数字で示されている。ただし付加価値額や賃上げの目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員数20人や機械メーカーへの発注は書かれるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の具体的記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    県産生乳の鮮度やまろやかな味わい、機能性の高さが特徴として具体的に書かれ、製品の価値が整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    将来的な全自動化や大型化、パイプライン導入を視野に入れると書かれているが、スケジュールや課題解決方法は具体的でない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    ヨーグルトは機能性食品として位置づけられ、少量生産で高い味の評価を得ている点は読めるが、高価格化や高付加価値化の数字は乏しい。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    県産生乳の活用や地域の学校給食への供給はうかがえるが、経済波及効果や雇用創出の具体的な記述は少ない。

  • 費用対効果3

    乳缶洗浄の時間短縮や計量の自動化で効率が上がったと書かれ、投入額に対する効果の数字は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    富山県産生乳を使い県内の学校給食や地域の乳製品需要に応える地域密着の事業であることが具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

ヨーグルトの売上比率を3%、さらに4%、5%へ引き上げたい。学校給食エリア外での認知度を高め、県内外で販路拡大に努める。将来は全自動化や大型化、パイプライン導入も視野に入れ、生クリームを使ったアイスクリームなど県産生乳の鮮度を生かした新製品の開発にも力を注ぐ。

  • 目標:ヨーグルトの売上比率 1.5%→3%

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。