回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
大成精工株式会社
成果1個の加工品のデータ作成に4〜8時間を要していたが、1/3以下に短縮
| 事業者名 | 大成精工株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 福井県 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 機械制御,精密加工 |
同社はワイヤーカット加工・放電加工の専門業者として設立以来25年、眼鏡、半導体、自動車、航空機を中心に事業を展開し規模を拡大してきた。近年は加工技術の進歩により、高い精度と面が滑らかな高面粗の特性をもつ医薬品カプセル用の金型製造を行っている。医薬品カプセル用の金型は多品種かつ厳しい品質管理が求められる。医療産業は長寿国日本において成長分野の一つであり、医薬品用関連メーカーは全国に1,200社ある。
抱えていた課題
やったこと
データ作成の作業時間を従来の1/3に短縮できる3次元CAD・CAMシステムと、高精度の加工が可能になる高性能形加工機を導入した。高性能形加工機は自社製NC機器と独自のサーボ制御技術、高精度駆動部品を搭載し、広ストロークピッチ加工の高精度化を実現した機械である。加工速度は最大で40%向上した。3次元CAD・CAMシステムは従来の2.5面加工データより進んだ3次元多面加工データの作成が可能で、これまで1個の加工品のデータ作成に4〜8時間を要していたものを1/3以下に短縮した。導入後は、従来外注していた切削・旋盤加工と高精度・高精密加工を内製化し、社内一貫生産を実現した。
新しい製品・サービス:医薬品カプセル用の金型製造(高面粗の特性を持つ高精度金型)
高精度の加工が可能になり、加工精度と生産能力が向上した。社内一貫生産を実現し、安定した生産量を確保できた。高精度金型の納品や試作部品の短期完成も可能となり、医療用医薬品市場での営業幅も広がった。半導体、自動車、航空機に次ぐ4本目の柱として事業拡大を狙う。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
25年の放電・ワイヤカット事業の実績を背景に、医薬品カプセル用金型へ展開し、半導体・自動車・航空機に次ぐ4本目の柱と位置付けている。
医薬品関連メーカーが全国に1,200社あると記載があるが、競争優位や自社の強み・弱みの詳細な分析は読み取れない。
MCの回転不足や3次元データ作成の長時間化という課題を示し、導入設備で解決して社内一貫生産を実現したと書かれている。
データ作成時間を1/3以下に短縮、加工速度最大40%向上と数値目標と結果が示されている。ただし付加価値額や賃上げの目標は読み取れない。
従業員一人一人の技との融合や長年のノウハウに言及があるが、補助事業の遂行体制や事務処理能力の具体的記述は薄い。
医薬品カプセル用金型で高精度・高面粗の特性を持つ点、メーカーが求める高精度金型と試作部品の短期完成が示されている。
医薬品金型を基軸に実績を積みながら事業拡大を狙うとあるが、遂行スケジュールや課題解決の方法は具体的に書かれていない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
医薬品カプセル用の高精度・高面粗金型は多品種かつ厳しい品質管理が求められる分野で、同分野で高付加価値化を図る内容と読み取れる。
医療産業は長寿国日本の成長分野と述べられるが、波及効果や雇用創出の具体的な数字・記述は薄い。
データ作成時間の短縮や外注の内製化による効果は書かれているが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値は示されていない。
3次元CAD・CAMや高性能形加工機というデジタル技術の活用は読み取れるが、サプライチェーン全体への貢献の記述は薄い。
医療産業が成長分野と述べられ、加工業の新分野への進出が示されるが、日本経済の構造転換への言及は具体性が薄い。
地域の雇用創出や地域経済成長への言及は見られず、県内外への外注を内製化した点がわずかにうかがえる程度。
医薬品金型を基軸に実績を積みながら事業を拡大していく。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋盤加工技術への設備投資として「CNC普通旋盤」を導入した。
効果:加工可能なパイプ径 170mm→250mm
小型容器の増産に対応するため、ワークの小型化に対応した簡易円周溶接装置を導入した。