回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
有限会社 ミスティックプランニング
| 事業者名 | 有限会社 ミスティックプランニング |
|---|---|
| 所在地 | 山梨県 甲斐市 |
| 業種 | 輸送用機械器具製造業 |
| 技術分野 | デザイン |
| 従業員数 | 25人 |
| 資本金 | 300万円 |
| 設立 | 1991年 |
キャンピングカーは高額な費用や維持費、大きさから所有は難しいとされてきたが、近年は手頃な価格で所有できる軽自動車を使ったキャンピングカーが人気を集めている。同社は自動車に着脱可能なキャビンを搭載した「積載型キャンパー」という日本で唯一の技術を持ち、その技術で軽自動車にキャビンを搭載した「軽キャンパー」を製作している。一般的なキャンピングカーは木製が主流で、軽量化のためFRPなど耐久性のないプラスチック樹脂を使うメーカーもあるが、事故時にキャビン部分が跡形もなく吹き飛ぶことも少なくない。
抱えていた課題
やったこと
アルミフレーム溶接装置を2台導入した。新装置は溶接棒の先端の溶滴が必要な分だけ溶けて滑らかに表面にのるため質の高い溶接ができ、最適な溶接条件を記録するメモリー機能により熟練者のスキルを再現できるようになった。2台を同時に使って突合せ溶接を行い、歪みやねじれ、曲がり変形を最低限に抑えた。スーパープラズマ切断機を導入し、エアーサスペンションを支える厚い鋼材をドリルで穴を開けずにそのまま切り出せるようにした。軸傾斜横切盤を導入し、立体的に木材を削り込めるようにして、寸法直しを分解せずに加工できるようにし、家具の内製化も可能にした。
| 加工機 | アルミフレーム溶接装置 |
|---|---|
| 加工機 | スーパープラズマ切断機 |
| 加工機 | 軸傾斜横切盤 |
新しい溶接装置により、溶接の品質が安定し、熟練者のスキルを再現できるようになった。スパッタは従来比31%減、溶接金属内のブローホールは従来比54%減となり、品質の安定化を実現した。2台同時の突合せ溶接で歪みやねじれ、曲がり変形を抑え、より高品質なフレーム製作が可能になった。スーパープラズマ切断機で鋼材の穴あけが不要になり大幅な作業時間の短縮と加工精度の向上が実現し、軸傾斜横切盤で家具の内製化と製作の効率化、デザイン性の向上も図れた。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
「積載型キャンパー」という独自技術を持ち、軽キャンパーを継続製作している点は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは書かれていない。
木製・FRP製との違いを示し、アルミフレームとボディパス工法による安全性を強みとして具体的に説明している。
溶接の品質安定化と作業効率化が課題だったと記載があるが、高付加価値化・成長につながる計画の数字や道筋は薄い。
今後の需要伸びへの期待や、レンタル事業開始の計画は書かれているが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。
熟練技術者の不足を補う装置導入など体制面に触れるが、人材や事務処理能力の具体的な記述は薄い。
安全性とデザイン性、維持費の安さ、20〜30年使える点など選ばれる理由が具体的に示されている。
新設備導入やレンタル開始、インバウンド向け貸出の計画は示されるが、スケジュールや課題解決方法は詳述されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
国内でアルミフレームからキャンピングカーを製作する企業は同社だけと明記され、高付加価値の独自性が示されている。
地域経済への波及や雇用創出について直接の記述はなく、わずかに需要拡大への言及がうかがえる程度である。
投入額に対する付加価値増加や費用対効果を示す数字は書かれておらず、溶接不良率の改善数値のみが読み取れる。
溶接条件を記録するメモリー機能の導入はあるが、サプライチェーン全体のイノベーションへの貢献は読み取れない。
公開されている事例からは読み取れません。
山梨県甲斐市に立地し製造を続ける点は読み取れるが、地域の特性を活かした経済成長への寄与は具体的に書かれていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後は新設備を活かしてさらなる高品質化、効率化を進め、キャンピングカーの普及を図るとともに、レンタルキャンピングカーも開始し、インバウンド向けの車両の貸し出しにも取り組んでいく計画である。
アルミを使ってフレームからつくりあげている企業は国内で当社だけです。手間と時間、技術が必要ですが、それだけ高い安全性能を誇っています。今回新たな設備を導入したことで、さらに安全性を高めることができました
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
本事業で大型タレットパンチプレス機「アマダ社製CNCタレットパンチプレス EMK3612M2」を導入した。
効果:不良率 7%→2%