ものづくり補助金平成27年度製造業山梨県

節水マイクロバブル・シャワーヘッドの開発

株式会社Toshin

成果マイクロバブル発生量 1倍→15倍

この事例のポイント

  • 水道メーター以外の新規分野への参入を狙っていた。
  • 蛇口用節水器具の開発で特許を取得した泡沫技術を改良し、造型試作品をプラスチック成形品に反映させるノウハウを活用して、マイクロバブルと節水の両方を備えたシャワーヘッドを開発した。
  • マイクロバブル発生量 1倍→15倍。節水とマイクロバブルを両立したシャワーヘッドを開発し、マイクロバブル発生量と節水効果の両方で他社製品を大きく上回る性能…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社Toshin
所在地山梨県 中央市
業種業務用機械器具製造業
技術分野デザイン,精密加工,立体造形
従業員数5人
資本金100万円
設立2011年

事業の背景

株式会社Toshinは水道メーターの機構部品の開発・販売を手掛けている。水道メーター以外の新規分野への参入を狙い、水道水を節約する蛇口用節水器具「アワ~る」を開発し、平成28年3月から発売した。

課題と取り組み

抱えていた課題

やったこと

蛇口用節水器具の開発で特許を取得した泡沫技術を改良し、造型試作品をプラスチック成形品に反映させるノウハウを活用して、マイクロバブルと節水の両方を備えたシャワーヘッドを開発した。空気混入部を3Dプリンターで寸法や形状を少しずつ変えた部品を何種類も製作して実験を繰り返し、空気混入率が他社品の倍以上となる40%を達成する形状・寸法を確立した。海外市場の調査も行いデザインや寸法に反映した。試作をもとに成形金型を製作して成形試作を行い、量産品での製造法も確立した。

加工機3Dプリンター
金型プラスチックの成形金型

新しい製品・サービス:マイクロバブルと節水の両方を備えたシャワーヘッド(AngelAir)

事業の効果

  • マイクロバブル発生量 1倍→15倍
  • 節水率 1倍→2倍
  • 空気混入率が他社品の倍以上となる40%を達成

節水とマイクロバブルを両立したシャワーヘッドを開発し、マイクロバブル発生量と節水効果の両方で他社製品を大きく上回る性能を実現した。節水とマイクロバブルの切り替えがあるタイプは業界初とされる。2018年2月からネットで発売を開始し、大手通販サイト3社で販売している。今後はアメリカでの販売も計画し、シカゴ・ホーム&ハウスウェア・ショー2018に出展した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性4

    水道メーター機構部品の開発・販売の後、蛇口用節水器具「アワ~る」の開発という過去の取組を踏まえ、おふろ用シャワーヘッドに展開しており一貫性がある。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    マイクロバブル発生量は従来品の15倍、節水率は大手メーカー品の2倍以上と、他社比の数字で競争優位性が示されている。

  • 課題の認識と解決3

    節水とマイクロバブルの二機能による差別化は読み取れるが、課題認識と事業計画の高付加価値化への道筋は具体的に書かれていない。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    空気混入率40%達成や量産化の確立は記載があるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、実現可能性の評価は限定的。

  • 事業を進める体制3

    スタッフ7人で開発を進めた様子や社内のチャレンジ文化は読み取れるが、事務処理や補助事業遂行の体制は具体的に書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    マイクロバブル発生量15倍、節水率2倍以上、アンケートやモニター調査による効果確認など、製品価値と選ばれる理由が数字で示されている。

  • 事業化までの道筋3

    試作・金型修正・海外市場調査を経て製品化した流れは読めるが、今後の遂行スケジュールや課題解決の方法は具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    マイクロバブルと節水を両立したシャワーヘッドは業界初で、これまで世の中になかった商品と述べられており新規性が高い。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    海外販売やシカゴ展示など販路拡大に触れるが、雇用創出や川上川下への波及効果は書かれていない。

  • 費用対効果3

    節水率や発生量の数値はあるが、補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果の記載はない。

  • イノベーションへの貢献2

    3Dプリンターによる試作や成形金型の活用はうかがえるが、サプライチェーンや地域イノベーションへの貢献は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    水道メーター以外の新規分野への参入はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は書かれていない。

  • 地域経済への波及2

    山梨県中央市の企業であることは分かるが、地域の特性を活かした雇用や経済成長への言及は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後はアメリカでの販売を計画している。

事業者の声

目標は長く続く企業であること。常にチャレンジして、一歩ずつ前に進み続ける会社でありたいと思っています。夢はまだまだいろいろあります

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。