ものづくり補助金平成28年度製造業宮城県

一筆箋のブランド化、自社制作工程の確立とオリジナルメモ帳事業の本格化

株式会社アーリークロス

この事例のポイント

  • グッズ商品は利益率が高い一方で高いクオリティが求められるため、精密な断裁と仕上がりの品質を確保する必要があった。
  • 最新断裁機を導入し、断裁サイズを0.01ミリ刻みで設定できるようにした。
  • 精密な断裁が可能となり、従来設備で発生していた誤差がなくなった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社アーリークロス
所在地宮城県
業種印刷・同関連業
設立2008年

事業の背景

平成20年(2008年)に広告印刷などを手掛ける会社として創業した。その後ノベルティの企画・制作に業務を広げ、現在はノベルティ制作をメインに様々な販促支援事業を展開している。特にECサイトによるノベルティ制作事業の成長が著しい。近年はインバウンドの成長が著しく、2年後には東京オリンピックが控えている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度グッズ商品は利益率が高い一方で高いクオリティが求められるため、精密な断裁と仕上がりの品質を確保する必要があった。
  • コスト・採算生産コストを下げることも見据えて、新たな機械設備の導入が必要だった。

やったこと

最新断裁機を導入し、断裁サイズを0.01ミリ刻みで設定できるようにした。あわせてカバーバインダーを導入した。台紙の一部だけに糊付けし、表紙をくるむことができる仕組みである。表紙を本文用紙より0.5ミリほど縮小することで、視覚的に表紙と本文用紙が揃って見えるようにした。側面は80〜310ミリ、厚さは2〜10ミリにも対応できるようになった。これにより一筆箋の商品開発を目指した。

加工機最新断裁機(断裁サイズを0.01ミリ刻みで設定可能)
加工機カバーバインダー

新しい製品・サービス:日本らしいお土産となるオリジナル一筆箋

事業の効果

精密な断裁が可能となり、従来設備で発生していた誤差がなくなった。カバーバインダーの導入で、短時間で高品質なオリジナル一筆箋を生産できるようになった。グッズ商品の生産が実現したことで、土産品としての商品展開を開始し、新たな販路を広げられるようになった。確立した技術はメモ帳にも転用でき、オリジナルメモ帳の本格事業化も見込まれている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    ノベルティ制作を中心に事業を展開してきた実績があり、そこからオリジナルグッズ開発へ広げたと書かれているが、経営戦略上の位置付けは明確でない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    インバウンド成長と東京オリンピックを見据え日本らしい土産として一筆箋を開発した、と市場動向と自社の強みを結びつけている。

  • 課題の認識と解決4

    グッズは利益率が高いが高品質が求められるため、断裁機とカバーバインダーを導入し品質とコストを改善したと課題と対策が書かれている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、利益率が高いという定性的な記述にとどまる。

  • 事業を進める体制2

    体制や人材、事務処理能力に関する記述はほぼなく、わずかにうかがえる程度。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    インバウンド向け土産需要、紙を選ばず作れる一筆箋、小ロット対応など、ターゲットと選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    将来的に土産品受注に動き、確立した技術をメモ帳へ転用するなどの展開方針はあるが、スケジュールや解決方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    ノベルティとは異なり土産品グッズの高品質化を図り、0.01ミリ刻みの断裁など高水準の品質を実現したと読み取れる。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    土産品展開による販路拡大は書かれているが、波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は読み取れない。

  • 費用対効果3

    短時間での高品質生産の実現や新たな販路拡大は書かれているが、費用対効果を示す数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    精密断裁やハンドメイド工房構想などは書かれているが、デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は明確でない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    地域特性や地域経済への牽引についての記述はなく、土産品展開が示されるのみ。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

土産品関係の商品受注に向けて積極的に動いていく考えである。

事業者の声

近年、インバウンドの成長が著しく、2年後には東京オリンピックが控えています。当社では日本らしいお土産としてオリジナルグッズとなる一筆箋の開発に着手することにしました

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。