ものづくり補助金平成27年度製造業長野県

測定困難な精密プレス部品の測定方法改善による精度保証と競争力の強化

有限会社田村製作所

成果画像測定器により部品の測定が数秒で完了するようになった

この事例のポイント

  • 複雑な形状の自動車部品は数十カ所の測定が必要で、月産数万個の量産では製品の測定作業がボトルネックになっていた。
  • 平成27年度ものづくり補助金で画像測定器を導入した。
  • 画像測定器により部品の測定が数秒で完了するようになった。画像測定器の導入により、測定時間が大幅に短縮され、測定精度が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社田村製作所
所在地長野県 東御市
業種金属製品製造業
技術分野測定計測
従業員数9人
資本金500万円
設立1969年

事業の背景

田村製作所は1969年に二輪車部品を主力とする金属プレス加工で創業した。厚板の精密打ち抜きを得意とし、自動二輪、自動車、建設機械などの強度が求められる部品を手がけている。2006年に金型工場を建設し、金型を自社製作する体制を本格化させた。建設機械部品の受注が増えている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度複雑な形状の自動車部品は数十カ所の測定が必要で、月産数万個の量産では製品の測定作業がボトルネックになっていた。
  • 生産能力既存の三次元測定機では1個あたり約30カ所の測定に非常に時間がかかり、管理も難しかった。

やったこと

平成27年度ものづくり補助金で画像測定器を導入した。部品1個につき約30カ所を測定する作業を、画像測定器で数秒で完了できるようにした。合否判定と帳票類の作成も自動で行う仕組みとした。測定精度を向上させつつ測定時間を大幅に短縮した。

検査測定画像測定器

事業の効果

  • 画像測定器により部品の測定が数秒で完了するようになった

画像測定器の導入により、測定時間が大幅に短縮され、測定精度が向上した。合否判定と帳票作成も自動化され経費削減につながった。客先からの信頼性が高まり、コスト競争力も強化された。受賞により工程能力の高さが評価され、新たな引き合いも増えている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業1969年から金属プレス加工を手がけ、2006年に金型工場を建設して金型製作を本格化したと書かれており、過去の取組との一貫性が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    厚板精密打抜きで他社がマネできない技術と、高精度金型・サーボプレスによる低コスト化、自動車部品の需要増に言及しており、強みと市場動向が具体的。

  • 課題の認識と解決3

    部品1個30カ所の測定が既存三次元測定機で時間がかかり、測定方法がネックだったという課題認識が書かれているが、将来の成長計画の数値は乏しい。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    金型を自社製作する体制や新規受注による多忙さは書かれているが、補助事業を遂行する人材・事務体制の具体的記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    厚板精密打抜き・高精度・低コストという価値と、自動車パーキングブレーキ部品などの顧客ニーズ、受賞による選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    量産技術の開発経緯や画像測定器の導入が書かれているが、中長期の遂行スケジュールや課題解決方法の詳細は乏しい。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    厚板のファインブランキングに代わるサーボプレスと総抜き金型による精密打抜きで、同分野で高水準の高付加価値化を図っていると読み取れる。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    建設機械部品の受注増や新たな仕事の引き合いに触れているが、国が補助する積極的理由となる波及効果の記述は限定的。

  • 費用対効果3

    画像測定器で数秒で測定でき、合否判定や帳票作成の自動化による経費削減、受賞後の引き合いが書かれているが、費用対効果の数値はない。

  • イノベーションへの貢献2

    画像測定器の導入で測定を自動化した点はうかがえるが、サプライチェーンへの貢献や新ビジネスモデルの記述はほぼない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    東御市の企業として建設機械や自動車部品を手がけると書かれているが、地域特性を活かした雇用や経済成長への言及は少ない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

建設機械部品の受注が増えている同社では、大型化への対応など、さらなる生産体制の充実を目指している。

事業者の声

ちょうど良いタイミングでものづくり補助金を活用することができました。画像測定器は数秒で測定が完了し、合否判定、帳票類の作成も自動に行うため経費削減にもつながりました。さらに受賞により工程能力の高さが顧客に評価され、新たな仕事の引き合いも来ています。画像測定器がお金を生んでいるんです

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。