ものづくり補助金平成24年度東京都

不良率の低減とコストダウンの確立

株式会社新日東電化

成果生産量 100%→130%

この事例のポイント

  • エンドユーザーの品質要求レベルが高度化し、不良率の低減と社外流出防止が品質管理・検査体制上の大きな課題となっている。
  • スマートメーター専用の治具を開発し、部品ごとに治具形状と掛け数を同期化することで、同一電流量での多品種部品のめっき加工を可能にした。
  • 生産量 100%→130%。治具改良と膜厚測定の見直しにより、生産効率が向上し、12月の生産量は従来比約130%となった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社新日東電化
所在地東京都 東京都大田区
業種金属製品製造業
技術分野めっき
従業員数125人
資本金1.89億円

事業の背景

スマートメーター事業は平成26年度に本格的な量産が始まった重要なコアマーケットである。ピーク時(平成29年3月期)に想定されるめっき加工高はフォーキャスト受注高で6億円となり、自社総売上の約30%を占める見込みである。量産ピークでの納期対応と採算を考えると、不良率を可能な限り下げる必要が生じていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度エンドユーザーの品質要求レベルが高度化し、不良率の低減と社外流出防止が品質管理・検査体制上の大きな課題となっている。
  • 品質・精度めっきの品質上、膜厚保証が最大のポイントとなるが、多様化する製品群に対して検査スピードを上げ、測定結果を現場へリアルタイムにフィードバックする体制が必要である。
  • 生産能力スマートメーター部品は汎用治具では部品ごとに治具に掛けられる数量が80個から200個とばらつき、製品ごとに空きキャリアが必要で生産効率が低かった。
  • 人手・技能膜厚の管理負荷が大幅に増え、検査に手間と時間がかかるため、測定と検査の大幅な省力化が必要であった。
  • コスト・採算量産ピークでの納期対応と採算を確保するため、不良率を目標6.5%から3%以下まで低減する必要があった。

やったこと

スマートメーター専用の治具を開発し、部品ごとに治具形状と掛け数を同期化することで、同一電流量での多品種部品のめっき加工を可能にした。膜厚測定のルーティンを見直し、多品種生産における膜厚確保の情報をフィードバックする時間を短縮し、頻度を高めた。最新鋭の蛍光X線膜厚計を導入し、搬入・据付・性能動作確認を経て測定を開始した。検査員5名が1箱単位で検査時間を測定し、余裕率30%を乗じた平均時間を標準時間として設定した。毎日の出荷予定数量と連動した検査員ごとの検査計画を作成した。

事業の効果

  • 生産量 100%→130%
  • 不良率 6.5%→3%
  • 1日当たり検査数量 100%→120%
  • 膜厚測定時間 100%→70%
  • 補修作業量 100%→50%
  • 時間外手当の売上比 6.39%→4.5%

治具改良と膜厚測定の見直しにより、生産効率が向上し、12月の生産量は従来比約130%となった。不良率は目標の3%以下を達成し、不良修正や補修作業も大幅に減少した。検査の標準時間と検査計画の導入で検査スピードが向上し、納期延期は大幅に削減された。試算では生産効率と不良率低減により年度間で合計40百万円程度の効果が見込まれる。

今後の展望

今後も不良率のさらなる低減と検査効率化を目指し、大幅な量産への対応体制を整備・強化していく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。