ものづくり補助金平成27年度製造業長野県

高性能ビン詰機導入による甘酒を柱とした小ビン製品の生産向上と市場開拓

株式会社今井酒造店

この事例のポイント

  • 1.8ℓ以外のサイズは自動でビン詰めできず、取引先からの問い合わせに小ビンで対応できていなかった。
  • ものづくり補助金を活用し、小ビンに対応した新型のビン詰機(充填機)と打栓機のラインを導入した。
  • 新型のビン詰機の導入により、生産能力が向上・拡大し、顧客の幅広いニーズに対応できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社今井酒造店
所在地長野県 長野市
業種飲料・たばこ・飼料製造業
技術分野バイオ
従業員数11人
資本金1,000万円
設立1691年

事業の背景

創業は1691年(元禄4年)で、代表商品の「若緑」は地域になじみのブランドである。長野市を中心に地元の飲食店、小売店、問屋へ販売しており、販売先には地域に根づいた店が多い。甘酒は栄養成分が注目されてここ数年消費量が増加し、ブームともいえる中で同社の売上も急増していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力1.8ℓ以外のサイズは自動でビン詰めできず、取引先からの問い合わせに小ビンで対応できていなかった。
  • 生産能力甘酒の売上が急増している一方、既存の甘酒製造設備は720ml以上のビンへの充填しか対応できなかった。
  • 新製品・新技術甘酒のような高濃度の液体を詰まらせずに充填できる充填機と打栓機が必要だった。

やったこと

ものづくり補助金を活用し、小ビンに対応した新型のビン詰機(充填機)と打栓機のラインを導入した。新型機では300ml、180mlをはじめ多様なサイズに対応できるようにした。また甘酒のような高濃度の液体を詰まらせずに充填できるようにした。従来は1.8ℓのみ自動充填できていたが、日本酒を含めて時代のニーズに合った商品を効率的に生産できる体制を整えた。

加工機ビン詰機(充填機)
加工機打栓機

事業の効果

新型のビン詰機の導入により、生産能力が向上・拡大し、顧客の幅広いニーズに対応できるようになった。小ビンや多様なサイズの甘酒・日本酒を自動で充填できるようになり、取引先からの問い合わせに応じられる体制が整った。高濃度の甘酒も詰まらせずに充填できるようになり、甘酒を柱とした小ビン製品の生産と市場開拓を進める基盤ができた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    創業1691年以来の手づくり・こだわりの方針と、甘酒などへの事業拡大の一貫性がうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    甘酒の消費量増加や取引先からの小ビン問い合わせなど市場動向は読み取れるが、自社の強み・弱みとの関係の分析は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    既存設備は720ml以上にしか対応できないという課題が示されているが、高付加価値化・成長につながる計画までは書かれていない。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    従業員11名で設備導入を進めたことはうかがえるが、体制や事務処理能力について具体的な記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    甘酒の栄養成分への注目や多様なサイズ需要など顧客ニーズは示されるが、選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    導入設備と生産向上の成果は書かれているが、中長期の検証や遂行スケジュールの記述はほぼない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    甘酒は消費量が増加しブームともいえる状況とあるが、高付加価値化・高価格化の具体的記述は少ない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    地域の飲食店・小売店との関係や地元中心の事業は示されるが、国が補助する波及効果の記述は乏しい。

  • 費用対効果2

    投入額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は示されておらず、わずかに生産性向上がうかがえる程度。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    長野市を中心とする地域密着の販売や地元の店との関係が示され、地域特性の活用はうかがえるが、牽引の記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。