ものづくり補助金平成27年度製造業長野県

海外市場にチャレンジする味と香りが飛び抜けた個性派純米酒の開発

株式会社中善酒造店

この事例のポイント

  • 麹の品質を向上させ、より高品質な酒を安定して造る必要があった。
  • 麹の品質向上のため、より高品質な麹を安定的に製造できるオールステンレス麹室を導入した。
  • ステンレス麹室の導入により麹の品質と安定性が向上し、味と香りが際立つ個性派純米酒の製造が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社中善酒造店
所在地長野県 木曽町
業種飲料・たばこ・飼料製造業
技術分野バイオ
従業員数8人
資本金1,000万円
設立1865年

事業の背景

中善酒造店は1865年創業の酒造会社で、銘柄「中乗りさん」を主力とし、地元で欠かせない酒として人気を集めている。吟醸酒や純米酒など特定名称酒の比率も高め、より高品質な酒造りを志向している。2008年からは酒米の自家栽培にも着手していた。2014年9月の御嶽山噴火は木曽観光だけでなく同社にも大きな打撃となった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度麹の品質を向上させ、より高品質な酒を安定して造る必要があった。
  • 生産能力高品質な麹を安定的に製造できる設備が不足していた。
  • 集客・繁閑2014年の御嶽山噴火により木曽の観光が打撃を受け、同社も大きなダメージを受けた。

やったこと

麹の品質向上のため、より高品質な麹を安定的に製造できるオールステンレス麹室を導入した。ステンレス製のため清潔な環境で温度管理や密閉度などの条件を細かく整えられ、安定的に高品質な麹をつくれるようになった。さらに麹室を有効に使うため木の甑の再利用や製麹データの収集を行い、個性派純米酒の製造が可能になった。

その他オールステンレス麹室
その他木の甑

新しい製品・サービス:味と香りが飛び抜けた個性派純米酒

事業の効果

ステンレス麹室の導入により麹の品質と安定性が向上し、味と香りが際立つ個性派純米酒の製造が可能になった。海外の日本酒需要の高まりと信州を訪れる外国人の増加を背景に、海外販路の拡大を目指している。数値で示された効果は本文にない。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性4

    創業1865年の清酒製造や自家栽培酒米、以前から麹の品質向上が必要と考えていたとあり、過去の取組との一貫性が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    木曽の観光やインバウンド需要への言及はあるが、市場動向と自社強みを対比した分析は具体的に書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    麹の品質向上が課題と認識され、ステンレス麹室導入で解決を図った流れは読めるが、高付加価値化の数値目標は書かれていない。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    南常務を中心に取り組む体制や従業員8名は書かれているが、補助事業遂行の人材・事務処理能力の具体は乏しい。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    木曽の人が誇れる酒、地域に根ざした味という訴求は読めるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    ステンレス麹室導入後に木の甑再利用や製麹データ収集を行ったとあり、課題解決の方法が一部うかがえる。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    個性派純米酒は高水準の付加価値化を図る取組と読めるが、一般的な普及度や価格水準の数値は書かれていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    地域観光や木曽の特産品振興に触れており、地域への波及がわずかにうかがえるが、雇用や経済効果の数字はない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    ステンレス麹室による温度管理や製麹データ収集が書かれ、デジタル活用の要素がわずかにうかがえる。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    木曽の特産品「すんき」や地元の酒造りに根ざし、地域の特性を活かした事業であることが具体的に読み取れる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

うちの酒は素朴で、気取らず、人懐っこい、木曽の人間と同じようなイメージの酒。万人受けよりも、木曽の人が誇れる酒でありたいと思っています

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。