ものづくり補助金平成27年度サービス業(他に分類されないもの)岐阜県

お客様に癒しと安心を提供するペット葬儀サービス

成果火葬時間 90分→30分

この事例のポイント

  • 火葬炉3基では50kgを超える大型犬などの要望すべてに対応できず、所要時間も約3時間かかっていた。
  • 新たなペット火葬炉SP-45を導入した。
  • 火葬時間 90分→30分。火葬時間が従来の1時間30分から約30分に短縮された。

事業者のプロフィール

所在地岐阜県 各務原市
業種その他のサービス業
従業員数4人
設立2000年

事業の背景

2000年創業の動物霊園で、ペットの火葬から拾骨、供養、埋葬までを行い、永代供養祭や法要も定期的に執り行ってきた。近年は犬や猫をはじめとするペット需要が高まり、家族同様に愛情を注ぐ人も増えている。ペットとの別れを大切に見送りたいというニーズも高くなっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力火葬炉3基では50kgを超える大型犬などの要望すべてに対応できず、所要時間も約3時間かかっていた。
  • コスト・採算稼働率を上げることが課題となっていた。
  • 品質・精度拾骨までに1時間半から2時間程度かかり、家族への心労が大きかった。
  • その他焼却時に動物特有の油が体内から放出され、悪臭や黒煙などが発生していた。
  • その他大型犬など多様なニーズに応えつつ、環境への影響や家族の心の負担をより減らすことが課題となっていた。

やったこと

新たなペット火葬炉SP-45を導入した。犬や猫などの火葬及び収骨を目的とした設備で、炉体附設の断熱扉(昇降式)から台車にペット遺体を乗せて投入する。再燃焼バーナーで再燃焼室の温度を800℃以上に上げてから主燃焼バーナーを着火して火葬を行う。二次燃焼室、三次燃焼室からなる再燃焼室で800℃以上の高熱により排ガスを分解し、清浄なガスを排出する。炉床の中央に残脂が流れ込み下で回収できる構造とし、50kgを超える大型犬などにも対応できるようにした。

加工機ペット火葬炉SP-45

新しい製品・サービス:新たなペット火葬炉SP-45(犬や猫などの動物ペットの火葬及び収骨を目的とした設備)

事業の効果

  • 火葬時間 90分→30分
  • 50kgを超える大型犬などにも対応できるようになった。

火葬時間が従来の1時間30分から約30分に短縮された。環境基準を下回る良好な条件で無害、無臭の火葬を実現し、排ガスは清浄になった。火葬炉のそばで飼い主による立ち会い収骨が可能となり、お別れセレモニーから拾骨までの見える化体制を整えて家族の心のケアにもつながった。新規顧客層や商圏の拡大も見込んでいる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去から供養・火葬サービスを続けてきたことは書かれるが、火葬炉導入を経営戦略に位置付ける記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    ペット需要の高まりと家族同様の愛情が書かれるが、競合や自社の強みとの比較は示されていない。

  • 課題の認識と解決5

    課題は火葬時間1時間半〜2時間と3時間、拾骨の心労と明示され、火葬30分・約1時間短縮の成果も数字で示されている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    火葬時間が1時間30分から約30分に短縮された実績が示されるが、今後の付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員4人で、手順書作成や立ち会い収骨の体制整備が書かれるが、補助事業の遂行体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    飼い主の不安解消や大型犬への対応、火葬の見える化など、顧客ニーズと選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    導入後の新規顧客層への展開や商圏拡大が述べられるが、スケジュールや中長期の検証方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    ペット霊園の火葬サービスは一般的とは言えないが、新市場性の根拠や高付加価値化の数値は書かれていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    大気への放出や環境基準を下回る火葬が書かれるが、地域経済や雇用創出への波及効果は示されていない。

  • 費用対効果2

    火葬時間短縮の効果は示されるが、補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    二次・三次燃焼室による脱臭・消煙の仕組みは書かれるが、デジタル技術や新ビジネスモデルの活用は読み取れない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    各務原市や近隣の市町からの来客、商圏拡大が書かれ、地域に根ざした事業であることはうかがえる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

これまで近隣からの来客が中心だったが、50kgを超える大型犬にもスムーズに対応できるようになったことから、新規顧客層への展開と商圏拡大などの対策を講じ、「心の産業」を展開していきたいと考えている。

事業者の声

ニッチな産業ながら、心温まる「心の産業」を展開していきたいと考えている。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。