ものづくり補助金平成27年度生活関連サービス業、娯楽業岐阜県

獣医師との連携による高レベルの老犬サービスの創出

有限会社礎

この事例のポイント

  • 老犬の高齢化が進むなかで、リハビリプログラムの作成が必要だった。
  • リハビリに必要な器具(バランスボール・犬用車椅子等)を導入し、各犬に合ったリハビリプログラムを作成した。
  • 老犬のリハビリプログラムの運動効果が確認され、体と心のケアにつながることが分かった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社礎
所在地岐阜県 羽島市
業種その他の生活関連サービス業
従業員数5人
資本金300万円
設立2005年

事業の背景

20年ほど前からのペットブームで増えたペットがシニア期に入り、人間と同じく高齢化が進んでいる。多くの飼い主がペットの健康寿命を延ばしたいと考えているが、ケアの知識が十分でなく、飼い主自身の高齢化で飼育が困難になる問題も表面化している。飼育が困難になった場合、引き取り手がないと殺処分されることもあり、飼い主の望む選択肢ではないのが現状である。

課題と取り組み

抱えていた課題

やったこと

リハビリに必要な器具(バランスボール・犬用車椅子等)を導入し、各犬に合ったリハビリプログラムを作成した。車椅子を使用した「カートセラピー」や「バランスボールトレーニング」等の新プログラムを開発し、老犬で試行・検証した。健康管理には診察台、心拍等計測機器、ボックスドライヤーの3器具を導入し、獣医師指導のもと試験運用を行い、心拍数や呼吸数などを問題なく計測できることを確認し、管理用のカルテを作成した。温浴後にボックスドライヤーで体力の少ない老犬が無理なく身体を乾かせることを検証した。既存のドッグランでカートセラピーを老犬でも利用できるよう、犬のサイズに合わせた車椅子を導入し、装着した状態で使用可能であることを検証した。

その他バランスボール
その他犬用車椅子
検査測定体重計付き動物診察台
検査測定心拍等計測機器
その他ボックスドライヤー

新しい製品・サービス:老犬ホーム(終生お預かりサービス)および老犬ケアオプション

事業の効果

老犬のリハビリプログラムの運動効果が確認され、体と心のケアにつながることが分かった。健康データを獣医師が定期的に確認できる体制が整い、老犬の健康状態を把握できるようになった。ボックスドライヤーにより老犬に負担をかけず定期的な温浴が可能になった。老犬ケアオプションと終生お預かりの「老犬ホーム」を設立し、利用者も増えつつある。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成17年からペット関連事業を行い、ペットホテル「セカンドハウス」運営や老犬ホーム設立など過去の取組との一貫性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    高齢犬の受け入れ拒否が多い中で年齢制限をなくしている点が強みとして書かれるが、市場や資源の分析の記述は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    飼い主の高齢化や殺処分という課題を示し、獣医師連携の老犬サービス創出で解決を図る計画が具体的に書かれている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は記載されておらず、利用者数の増加が少しずつとあるのみで数値目標はない。

  • 事業を進める体制3

    従業員5人、獣医師との連携、獣医師による定期的なデータチェックの体制が書かれているが、事務処理体制の記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    老犬向けのカートセラピーやリハビリプログラム、飼い主の不安への丁寧なカウンセリングなど価値とターゲットが整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    平成27年から29年にかけて段階的に器具導入と検証を進めた流れが示されるが、中長期の課題検証の記述は限定的である。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    老犬に特化したホームや老犬向けカートセラピーは業界で類を見ないと書かれているが、市場の普及度の数値は示されない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    殺処分問題の解決を掲げるが、経済波及効果や雇用創出についての記述は読み取れない。

  • 費用対効果2

    導入した器具の費用や付加価値額の増加は書かれず、費用対効果は読み取りにくい。

  • イノベーションへの貢献2

    体重計付き診察台や心拍計測による獣医師のデータチェックはあるが、先端デジタル技術の活用とは言い切れない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    地域と連携したペット防災啓発活動など地域への関わりが書かれるが、地域特性を活かした雇用創出の記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

殺処分対象となった犬の優先的な保護活動に加え、犬の幼稚園の開設や地域と連携したペット防災啓発活動にも注力し、飼い主と愛犬のさらなる幸せを追求していく。

事業者の声

私達は「人とペットが共に幸せになるために何ができるのか」を常に考えて取り組んでいます。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

山形県生活関連サービス業、娯楽業平成25年度

高齢者向け介護予防事業への進出

高齢者向けの器具を施設の中央に集中して配置し、身体測定器で計測した結果を説明して納得してもらった上で、新しい高齢者用器具の使い方と効用を説…

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。