価格競争力強化のための、新型自動塗装装置の導入による塗装技術の高度化と生産プロセスの見直し
導入した粉体静電ガンは、粉状の塗料を帯電させて静電気で対象物へ効率良く塗装する設備で、塗装ガンの噴霧で行き届かない場所にも回り込んで付着す…
効果:ブロッキング廃棄塗料 800kg/年→100kg/年
株式会社丸昌商店
| 事業者名 | 株式会社丸昌商店 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府 泉南市 |
| 業種 | 繊維工業 |
| 技術分野 | 溶射・蒸着 |
| 従業員数 | 53人 |
| 資本金 | 2億円 |
| 設立 | 1962年 |
同社は1962年創業で、泉州地域の繊維産業に属し、敷物用の表面パイル糸を主に製造している。製品はカーマット、ラグ、ロールカーペットなどである。国内の繊維産業は製造原価の引下げ圧力から素材や製品の海外調達が進み、1991年をピークに出荷額が減少して現在はピーク時の3割まで落ち込んだ。同社も受注確保が難しい時期を経験し、景気の波に左右されない高付加価値な加工糸を開発する意識が生まれた。
抱えていた課題
やったこと
既存の紡績設備を改良し、多色スポット染色のスペースダイを低価格化し、物性の優れた加工糸の開発と生産体制の確立を目指した。機械設備の改良と原料の購入に補助金を充てた。開発分野での長年の経験により製品イメージが明確だったため、開発は予定通り進んだ。その結果、高額だったスペースダイの代替品として、国内でもほとんど例のない低価格で供給できる繊維加工糸の開発に成功した。
新しい製品・サービス:低価格で供給できるスペースダイ代替の繊維加工糸
スペースダイの代替となる低価格で耐久性のある加工糸を開発し、国内では同価格帯で供給できる業者がほとんどないため一定の優位性を確保した。販売は一般個人向けと事業者向けを各50%とし、事業者向けではホテルなど未開拓分野を狙う計画である。新製品の販売は既存の敷物用パイル糸が好調で海外向けも伸びていることから、時期や方法を検討したうえで市場に投入する。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
1962年創業で敷物用パイル糸を主力とし、大手製薬会社との抗菌技術開発を3年計画でグレードアップするなど、過去の取組と一貫した事業展開が読み取れる。
市場との対話を重視し、国内出荷額がピーク時の3割に落ちた状況で高付加価値な加工糸を開発した点から、外部環境と自社強みを踏まえた戦略が読み取れる。
海外調達加速で受注が落ちた課題を認識し、低価格のスペースダイ代替糸を開発して優位性を狙う具体的な取組が書かれている。
4、5件の新規開発案件を揃える方針はあるが、付加価値額や賃上げの数値目標は書かれていない。
従業員53人の企業で補助事業を行う旨はあるが、補助事業を遂行する人材や体制の具体的な記述は薄い。
低価格で供給できる点や、ホテルなど未開拓分野への事業者向け販売、一般個人と事業者を各50%とする販売比率など、ターゲットと選ばれる理由が書かれている。
2015年以降の新規案件予定や海外輸出拡大の方向性はあるが、遂行方法やスケジュールの詳細は示されていない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
高価格で耐久性に課題があったスペースダイを低価格化し、意匠性と物性を高める方向が書かれているが、高水準の高付加価値化を裏付ける数値はない。
泉州地域の地場産業である繊維産業を牽引する存在を目指すと書かれており、地域産業への貢献はうかがえる。
補助金投入額に対する付加価値額の増加や生産性向上の数値は書かれておらず、費用対効果はわずかにうかがえるのみ。
抗菌・防カビ機能の開発や大手製薬会社との連携は書かれているが、先端的デジタル技術やサプライチェーンのイノベーションへの言及は乏しい。
繊維産業の後退の中で新分野を開拓する姿勢はうかがえるが、日本経済の構造転換に資する成長分野への進出とは明確に結びついていない。
大阪府南部の泉州地域で繊維産業を担い、地場の雇用を支える立場が書かれているが、地域の特性を活かした成長効果の数値は示されていない。
短期的に4〜5件程度の新規開発案件を揃え、2015年以降にも別の新規開発案件を予定している。海外向けにはアメリカやオーストラリアへの輸出拡大を狙う。
大手企業と中小企業の違いを理解し、保有する有形無形の資源を有効活用することにより、自社でしかできないことを実現していく
公式の事例集より(原文のまま)
導入した粉体静電ガンは、粉状の塗料を帯電させて静電気で対象物へ効率良く塗装する設備で、塗装ガンの噴霧で行き届かない場所にも回り込んで付着す…
効果:ブロッキング廃棄塗料 800kg/年→100kg/年
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
スマートメーター専用の治具を開発し、部品ごとに治具形状と掛け数を同期化することで、同一電流量での多品種部品のめっき加工を可能にした。
効果:生産量 100%→130%