ものづくり補助金平成27年度製造業愛知県

世界初“PM2.5対策フィルター機能内蔵マフラー型マスク”の技術開発による欧州市場の創造

株式会社くればぁ

この事例のポイント

  • マスクを使わない国や地域では、マフラー型マスクのような新しい製品を市場に出す必要があった。
  • 0.01マイクロメートルの極小メッシュによる高性能マスクを、カシミヤ製マフラーに取り付けたマフラー型マスク「bo-bi プロテクトスカーフ」を開発した。
  • マフラー型マスクは欧州で反響があり、1カ月で100万円の売り上げを達成した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社くればぁ
所在地愛知県 豊橋市
業種繊維工業
技術分野デザイン
資本金1,000万円
設立1989年

事業の背景

くればぁは、メッシュ加工を核にした樹脂や金属製のメッシュフィルターを手がけ、高い技術力を生かして社会に役立つ製品を製造・販売してきた。ヨーロッパ市場への販売実績はゼロだった。大気汚染の多い欧州や寒い国では、マスクを使う文化があまりないものの、対策の需要があると考えられた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術マスクを使わない国や地域では、マフラー型マスクのような新しい製品を市場に出す必要があった。
  • その他

やったこと

0.01マイクロメートルの極小メッシュによる高性能マスクを、カシミヤ製マフラーに取り付けたマフラー型マスク「bo-bi プロテクトスカーフ」を開発した。マフラーの内側に目の大きさ0.1マイクロメートルのメッシュフィルターを10層取り付けている。厚手のカシミヤ製マフラーを縫うため、平成27年度補正ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金で新たな高機能ミシン10台を導入し活用した。

加工機高機能ミシン

新しい製品・サービス:PM2.5対策フィルター機能内蔵マフラー型マスク「bo-bi プロテクトスカーフ」

事業の効果

マフラー型マスクは欧州で反響があり、1カ月で100万円の売り上げを達成した。生産が追いつかず販売を停止したほどだった。11月に販売を再開し、平成31年4月ころまでに1000万円の売り上げを目指している。欧州市場へ初めて販売し、新たな市場を開拓した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    メッシュ加工を核に樹脂や金属のフィルターを手がけてきた沿革は読めるが、マスク事業を経営戦略上どう位置付けたかは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    日本でマスクを使わない文化に着目し、海外メッシュ企業を回って独自の高密度フィルターを企画・製造した経緯が具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決3

    マスクを使わない理由に対し見た目重視の製品を考案したと課題認識は読めるが、事業計画の数値や高付加価値化の仕組みは薄い。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    1カ月で100万円の売上、平成31年4月ころまでに1000万円の売上目標が具体的に示されている。

  • 事業を進める体制2

    従業員数や事務体制には触れていないが、マスク用メッシュ製品の製造販売を手がけてきたことはうかがえる。

  • 顧客とニーズの裏付け5

    PM2.5対策、ファッション性と保湿性のカシミヤ100%、イタリアの需要調査など顧客ターゲットと選ばれる理由が明確に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    欧州や米国への展開、11月の販売再開など次の段取りは示されているが、課題の検証方法は具体的でない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性100%
  • 新しさ・高付加価値5

    マスクをしない文化の国に向けた、0.01マイクロメートルの高密度フィルターを10層使うマフラー型マスクという新市場の製品である。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    ヨーロッパの大気汚染対策という社会的な課題に応えるとあるが、経済波及や雇用創出への言及は少ない。

  • 費用対効果3

    補助金で高機能ミシン10台を導入し、売上100万円と1000万円目標が示されるが、費用対効果の算出は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    高密度メッシュの技術は読めるが、デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    愛知県豊橋市の企業であることは読めるが、地域の特性を活かした雇用や成長への言及は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は欧州市場へマフラー型マスクを売り込み、米国や寒い国へも販売を広げたい。

  • 目標:4万7800円(消費税込み)
  • 目標:1カ月で100万円の売り上げ

事業者の声

本当に必要な人に買ってもらえれば

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。