回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
光基工業株式会社
成果主軸回転数が最大1万5000回転の横型MCを導入
| 事業者名 | 光基工業株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 愛知県 名古屋市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 32人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1984年 |
光基工業は産業機械部品と自動車部品の2本柱で事業を展開し、産業機械向けが売上の約50%、自動車部品が30〜40%を占める。2本柱が確立しているためリーマン・ショックなど過去の不況期も乗り越えてきた。一方で産業機械部門は近年やや停滞気味で、景気に左右されにくい3本目の柱として食品機械部品の加工に狙いを定めた。
抱えていた課題
やったこと
平成27年度補正ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金を活用し、横型マシニングセンター(MC)を導入した。新たに導入した横型MCは主軸回転数が最大1万5000回転で、アルミの加工に適している。専用の治具も製作し、加工時間を長くとれるため1人の作業者が複数の工作機械を担当できるようになり、生産性も向上した。チームでは今回の設備導入だけでなく将来を見据えた投資計画も検討している。
| 加工機 | 横型マシニングセンター(MC) |
|---|---|
| 金型 | 専用治具 |
新しい製品・サービス:食品加工機向けの駆動部品などの精密加工(食品関連製造装置部品の加工)
高速の横型MCによりアルミ加工の精度が確保でき、アルミ加工への挑戦に大きく貢献した。加工時間は約30%短縮できたとみられ、1人の作業者が複数の工作機械を担当できるようになって生産性も向上した。食品関連事業は売上の約10%を占めて順調に伸びており、3本目の柱として期待されている。補助金を得たことで投資意欲が高まり、社員のモチベーションも向上した。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
産業機械・自動車部品の加工を柱としてきた経緯は読み取れるが、食品機械分野への進出がこれまでの取組とどう一貫するかは具体的に書かれていない。
食品機械部品は景気に左右されにくいと記載があり外部環境の見立てはあるが、競争優位性を具体的に示す記述は薄い。
産業機械部門の停滞を課題として挙げ、食品関連事業の拡大で3本目の柱を狙うと書かれており、課題認識はあるが計画の詳細は薄い。
加工時間が約30%短縮できるとみていると書かれているが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。
社内にプロジェクトチームを設けたとあるが、人材や事務処理能力の体制についての具体的記述は少ない。
食品機械部品はアルミやステンレス材料が中心で、横型MCでアルミ加工に対応するとあるが、顧客ターゲットの明確化は薄い。
将来を見据えた投資計画の検討に触れているが、遂行方法やスケジュールは書かれていない。
補助金がなければ設備投資は停滞したとあるが、財務状況や金融機関からの資金調達についての記述はない。
食品関連の部品加工を3本目の柱にする狙いはあるが、分野の普及度や高付加価値化の水準についての記述はない。
食品産業の競争力向上をテーマに掲げているが、波及効果や雇用創出などの国が補助する理由は記載がない。
加工時間が約30%短縮、24時間稼働も可能とあり効果の方向は読めるが、補助金額に対する費用対効果の数値は示されていない。
横型MCの導入や専用治具の製作は記載されるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は読み取れない。
食品機械分野への進出は読み取れるが、日本経済の構造転換への寄与は書かれていない。
名古屋市緑区の事業所で事業を営むことは書かれるが、地域の特性を活かした雇用や成長への言及は乏しい。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
食品関連事業を拡大して3本目の柱にすることを検討しており、品質トラブルさえなければ3本目の柱になりうると期待している。
より幅広く食品関連業務に乗り出したい
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。