ものづくり補助金平成27年度製造業愛知県

海外バイヤーのニーズに応える輸出用醤油のサービス構築

有限会社中六

成果海外向け商品の自社内売上構成比率 1%→7%

この事例のポイント

  • 欧米では醤油の容器として瓶が主流だが、既存の設備では瓶詰に対応できなかった。
  • 欧米進出の課題解決のため「平成27年度補正ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金」を活用し、3種類の設備を導入した。
  • 海外向け商品の自社内売上構成比率 1%→7%。欧米への販売がスタートし、海外向け商品の自社内売上構成比率は導入前の1%前後から7%程度まで伸びた。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社中六
所在地愛知県 武豊町
業種食料品製造業
従業員数27人
資本金1,000万円
設立1988年

事業の背景

有限会社中六は創業100周年を迎えた老舗醤油メーカーで、たまり醤油と濃口醤油を主力としている。醤油醸造メーカーや食品メーカー向けにタンクローリーで販売しており、海外は東南アジアや南米へ2016年より販売してきたが、欧米やオーストラリアへの販売実績はなかった。欧米ではたまり醤油や濃口醤油が味や価格面で評価を得ていた一方、海外向けの自社内売上構成比率は導入前には1%前後であった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術欧米では醤油の容器として瓶が主流だが、既存の設備では瓶詰に対応できなかった。
  • 品質・精度醤油を充填した瓶の蓋部分に悪戯防止のフィルムを巻き付ける必要があるが、既存の設備では対応できなかった。
  • 新製品・新技術健康志向の高まりから減塩醤油のニーズが多いが、既存の設備では減塩醤油の製造に対応できなかった。

やったこと

欧米進出の課題解決のため「平成27年度補正ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金」を活用し、3種類の設備を導入した。瓶詰充填機を新たに導入し、既に店頭に並んでいる瓶とは異なる形状の瓶を選択して差別化を図った。蓋にフィルムを巻き付けるシュリンク機を導入し、悪戯をされた場合にそれがわかる形状にする必要があったが、蓋部分へのフィルム巻き付けを綺麗な仕上がりで製品化することを実現した。減塩装置を導入し、当社の醸造技術により旨味成分を保持した「おいしい減塩醤油」の製造に成功した。

加工機瓶詰充填機
加工機シュリンク機
加工機減塩装置

新しい製品・サービス:旨味成分を保持した減塩醤油と、少量でも使用できる小袋入り商品

事業の効果

  • 海外向け商品の自社内売上構成比率 1%→7%

欧米への販売がスタートし、海外向け商品の自社内売上構成比率は導入前の1%前後から7%程度まで伸びた。減塩醤油は欧米向けの海外輸出商談で味と価格の両面で評価が高く、欧米への進出に必要な土壌が整った。今後は海外の醤油市場占有率5%程度の獲得を目標としているが、まだ達していない。欧米で健康志向の高まりから減塩醤油の評価も高く、今後の成長が期待される。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業100周年の老舗で、たまり醤油・濃口醤油を主力とし、東南アジア・南米への販売を2016年から実施してきたとあり、海外展開は既存事業の延長に位置づけられる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    欧米ではたまり醤油や濃口醤油が味や価格で評価を得ていた一方、瓶容器・蓋フィルム・減塩ニーズという課題を特定し、各メーカー要望に応じたカスタマイズ製造を強みとしている。

  • 課題の認識と解決4

    瓶詰充填機、シュリンク機、減塩装置の3設備で3課題それぞれに対策を講じ、海外向け商品の売上構成比が1%前後から7%程度へ伸びたと具体的に示されている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    海外の醤油市場占有率5%程度という目標値が示されているが、現時点では達していないと書かれ、実現可能性の根拠は具体的に述べられていない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    減塩醤油について、旨味成分を保持した点が欧米の商談で味・価格とも評価が高かったとあり、顧客ニーズと選ばれる理由が整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    小袋充填機の導入や減塩醤油のマーケティング戦略を今後の計画として挙げているが、スケジュールや具体的な遂行方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    欧米での醤油の普及度が低い中、減塩醤油の評価が高いと示され、同分野で高付加価値の製品として差別化を図る取組が読み取れる。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    海外市場の拡大を図るとあるが、雇用創出や経済波及効果など国が補助する積極的理由は具体的に書かれていない。

  • 費用対効果2

    補助金投入額に対する付加価値増加や生産性向上の数字は示されておらず、費用対効果はわずかにうかがえる程度である。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出2

    海外市場の拡大という方向性は示されるが、日本経済の構造転換に資するという観点の記述は乏しい。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

海外進出をさらに進め、小袋充填機を導入して少量でも使用できる商品をラインナップし、「減塩醤油」を広めることを想定している。海外の醤油市場占有率5%程度の獲得を目指す。

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鰹節の厚さと抽出温度を管理するため、ガス式スチームコンベクション、小型鰹節削り機、プレハブ冷蔵庫、冷蔵ユニット、小型軽量充填機、打栓機を導…

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。