ものづくり補助金平成27年度製造業三重県

油脂分80%・カロリー40%カット、食物繊維・ミネラル2倍の健康に配慮した画期的なごま製品の開発

九鬼産業株式会社

この事例のポイント

  • 取引先から油脂分が低減されたごま素材の要望があり、ごまの油分を減らした新たな製品の開発が必要になった。
  • ごまの油分を80%カットしてカロリーを40%減らし、食物繊維・カルシウム・タンパク質を2倍にしたごま製品の製造を目標とした。
  • 本事業で様々な機械装置を導入し、健康に配慮したごま製品「ヘルシーセサミ」の製造が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名九鬼産業株式会社
所在地三重県 四日市市
業種食料品製造業
技術分野デザイン,複合・新機能材料
従業員数204人
資本金6,000万円
設立1951年

事業の背景

同社は130年以上の歴史があるごまメーカーで、ごまの専業企業として培った技術力を活かし、特に品質面では残留農薬の自社分析体制を整えている。ある取引先からの油脂分が低減されたごま素材の要望が開発の発端となった。ごまにもともと含まれる油分を減らすことで新たなごまの可能性を引き出せると判断した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術取引先から油脂分が低減されたごま素材の要望があり、ごまの油分を減らした新たな製品の開発が必要になった。

やったこと

ごまの油分を80%カットしてカロリーを40%減らし、食物繊維・カルシウム・タンパク質を2倍にしたごま製品の製造を目標とした。三重郡菰野町の竹成工場に必要な機械装置を導入し、原料投入から製品のヘルシーセサミになるまで連続運転で製造できる量産ラインを構築した。機械設備を使い、担当者が計画的に実験と試験稼働を繰り返し行い、何度も実験・検証して最適な機械設備を導入した。

加工機製造ライン用の機械装置一式(品目名の記載なし)

新しい製品・サービス:ヘルシーセサミ、ヘルシーセサミパウダー

事業の効果

本事業で様々な機械装置を導入し、健康に配慮したごま製品「ヘルシーセサミ」の製造が可能になった。油脂分80%・カロリー40%カットと食物繊維・ミネラル2倍という本事業の目標値をほぼ達成した。原料投入から製品まで連続運転で量産できる体制が整い、製造の効率化が図られた。低カロリー・低脂肪でパウダー状のため、シリアル、粉末スープ・即席麺、製菓・製パン、健康系ドリンクなど多方面のメーカーでの利用が期待でき、新たな取引の広がりが見込まれる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性4

    明治19年来のごま油搾りとISO取得など過去の取組の延長で、ごま製品の健康化を開発に位置付けている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    残留農薬の自社分析体制や取引先からの低油脂素材の要望が強みとして触れられるが、市場規模や競合との比較は示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    取引先の要望を発端に、油分80%カット・カロリー40%カットという具体的目標を掲げ、消費者ニーズへの対応を計画している。

事業の実現可能性64%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    油脂分80%・カロリー40%カット、食物繊維・ミネラル2倍という数値目標をほぼ達成したと記載されている。

  • 事業を進める体制4

    各担当者が計画的に実験・試験稼働を繰り返す全社一丸の体制や、ISO9001等の認証取得が書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    パウダー状の製品として配合しやすく、シリアルや製菓など複数分野での用途が具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋3

    連続運転の量産ラインを竹成工場に構築したとあるが、中長期のスケジュールや課題解決の方法は詳述されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    低カロリー・低脂肪で食物繊維等が豊富な「これまでにない製品」とされ、既存のごま製品と差別化されている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    海外展開や人材育成への言及はあるが、雇用創出や地域波及の規模を示す数字は書かれていない。

  • 費用対効果2

    投資額や付加価値額の増加など費用対効果を示す数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    新しい製法の導入はうかがえるが、デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は具体的に書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    健康志向の食品分野への進出はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は見られない。

  • 地域経済への波及2

    三重県四日市市・菰野町の拠点はあるが、地域の特性を活かした経済成長への言及は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は消費者ニーズに応えていく計画で、海外市場も視野に入れ、更なる飛躍が期待される。若手を開発の主軸にするなど人材育成にも取り組んでいる。

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。