ものづくり補助金平成27年度製造業三重県

新商品開発と生産能力向上による顧客満足度向上と新規顧客開拓

株式会社アポロン

成果1ロットあたりのリードタイム 2,400秒→58秒

この事例のポイント

  • 写真プリントや婚礼向け焼き菓子への対応では、1ロットあたりの製造に時間がかかり、生産効率と生産能力に課題があった。
  • 婚礼やアニバーサリー向けの需要に応えるため、フードプリンターを導入した。
  • 1ロットあたりのリードタイム 2,400秒→58秒。フードプリンターの導入により、写真プリントの工数が大幅に減り、インクも瞬時に乾燥するため、生産効率と生産能力が格段に向…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社アポロン
所在地三重県 伊勢市
業種食料品製造業
資本金600万円

事業の背景

当店の看板商品は、フードイラストレーターがケーキに手書きで似顔絵やイラストを描く「手書きケーキ」で、誕生日やクリスマスなどのイベント需要に支えられている。広告宣伝はしていなかったが、口コミで広まり、今では売上高の30%を占める人気商品に成長した。一方で、結婚式の写真や子供の誕生時の写真をプリントした「フォトプリントケーキ」を求める顧客が増え、贈り物としての需要も多くなってきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力写真プリントや婚礼向け焼き菓子への対応では、1ロットあたりの製造に時間がかかり、生産効率と生産能力に課題があった。
  • 新製品・新技術顧客から要望が高まるフォトプリントケーキを提供するための製品と技術が不足していた。

やったこと

婚礼やアニバーサリー向けの需要に応えるため、フードプリンターを導入した。機種は生産能力、耐用年数、印刷可能なサイズを基準に選定し、様々な品種の菓子に印刷でき、対応可能なロット数が多い機種を選んだ。写真プリントインクの材質や乾燥時間を検証し、手書き装飾をどの範囲まで施せるか、製造に必要な時間と工数を確認した。ホールケーキに写真プリントと手書き装飾を施した「手書き仕上げフォトケーキ」を試作し、価格設定の参考にした。さらに、婚礼向けの焼き菓子に対応できるプリントの種類とロット数を試作により検証し、印刷面積に合わせて焼き菓子の形状や製造工程を見直した。

新しい製品・サービス:手書き仕上げフォトケーキ

事業の効果

  • 1ロットあたりのリードタイム 2,400秒→58秒

フードプリンターの導入により、写真プリントの工数が大幅に減り、インクも瞬時に乾燥するため、生産効率と生産能力が格段に向上した。1ロットあたりのリードタイムは2,400秒以上から58秒まで短縮され、浮いた時間をデザインに充てて顧客ニーズに応えられるようになった。フォトプリントケーキを加えたことで、顧客は「手書き」か「写真」かを選べるようになり、手書きケーキという強みもアピールしやすくなった。日当たりの製造数が倍増し、季節需要の集中にも対応できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.0 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    これまでの取組との一貫性看板の手書きケーキ(売上の30%)を起点に、フードプリンターでフォトプリントケーキへ進出しており、既存の強みとの一貫性が読み取れる。
  • 4
    課題の認識と解決生産能力不足の課題を挙げ、1ロットのリードタイムを2,400〜11,400秒から58秒以内に短縮したと具体的に示している。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け写真の忠実な再現と手書きの組み合わせ、結婚式や誕生日の贈り物需要など、顧客ターゲットと選ばれる理由が整理されている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標日当たり製造数が倍増したとあるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、目標値の設定がうかがえない。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性4

    看板の手書きケーキ(売上の30%)を起点に、フードプリンターでフォトプリントケーキへ進出しており、既存の強みとの一貫性が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    顧客の写真プリント需要の増加と当店の手書き強みに言及するが、競合状況や市場規模の数字は示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    生産能力不足の課題を挙げ、1ロットのリードタイムを2,400〜11,400秒から58秒以内に短縮したと具体的に示している。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標2

    日当たり製造数が倍増したとあるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、目標値の設定がうかがえない。

  • 事業を進める体制2

    試作検証や製造工程の見直しを行ったとあるが、人材配置や体制の記述は乏しい。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    写真の忠実な再現と手書きの組み合わせ、結婚式や誕生日の贈り物需要など、顧客ターゲットと選ばれる理由が整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    婚礼向け焼き菓子への展開を今後の方向として示すが、スケジュールや課題解決の方法は具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    フォトプリントケーキは新しい分野だが、一般的な普及度や高価格化の水準に関する記述は乏しい。

公的補助の必要性3.0
  • 波及効果・雇用ー

    公開情報では判断できません。

  • 費用対効果3

    生産効率向上と製造数倍増を示すが、補助金額に対する付加価値増加の数字は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    フードプリンターというデジタル機器の導入に触れるが、サプライチェーンや地域イノベーションへの貢献は記載されていない。

政策面2.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及2

    伊勢市という地域での事業は示されるが、地域特性を活かした雇用創出や経済成長への言及は見当たらない。

今後の展望

今後は新規顧客のさらなる開拓と拡大に取り組んでいく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。