ものづくり補助金平成27年度サービス業(他に分類されないもの)滋賀県

3DCADを活用した完全オーダーメイドデザイン仏具の提案

フラワー企画有限会社

この事例のポイント

  • これまでは当社のスケッチや2DCAD図面を墓石・陶器の製作業者に示して商品を開発してきたが、デザイン性のより高い商品には製作業者との細部にこだわったすり合わせが必要で、従来の方法では難しかった。
  • 3DCADを導入し、墓石や陶器の製作業者と細部にこだわった商品の開発を進めた。
  • 3DCADを用いることで、デザインを行う当社と陶器製作側の十分な意思疎通が可能となり、デザイン通りの仕上がりの商品ができた。

事業者のプロフィール

事業者名フラワー企画有限会社
所在地滋賀県 甲賀市
業種その他の事業サービス業
従業員数3人
資本金500万円
設立1984年

事業の背景

国内の犬・猫は約1,800万頭と推定され、15歳未満の子供より多いと言われている。特に50代以降で飼育率が高く、ペットの家族化が進んでおり、死別後も写真入りの墓碑や記念プレートで思い出を残す需要が高まっている。当社は30年以上信楽焼に携わり、釉薬の技術と高温でのオンデマンド転写を用いてペットの写真を陶板や墓石に焼き付け、多くのペット霊園と提携してきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度これまでは当社のスケッチや2DCAD図面を墓石・陶器の製作業者に示して商品を開発してきたが、デザイン性のより高い商品には製作業者との細部にこだわったすり合わせが必要で、従来の方法では難しかった。
  • 品質・精度写真を焼き付ける前後で商品の印象が異なる場合があり、思いを表したデザインを製品に正確に反映させることが課題だった。
  • 新製品・新技術霊園に設置された既製の墓石に写真を転写した陶板を提供するだけでは、自宅の庭に遺骨を埋めたい、離れた場所でも手元に置きたいという多様な要望に応えられなかった。

やったこと

3DCADを導入し、墓石や陶器の製作業者と細部にこだわった商品の開発を進めた。試作品は4点で、試作品1は墓石タテ型のメモリアルストーン大(花壇の中や樹木のそばへの設置を想定)、試作品2は墓石平小型のメモリアルストーン小(室内を想定し、女性でも簡単に持ち運べる大きさ・重量)とした。試作品3は飼っていた猫が手を合わせたデザインの動物型容器で、骨壺や思い出の品を納められる。試作品4はシンプルな筒型容器で、設置場所の自由度を高めた。陶板は四角のほか、要望の多かったハート型・丸型・楕円型もデザインした。

ソフト3DCAD

新しい製品・サービス:Ceraliシリーズの新たなメモリアル商品(メモリアルストーン、動物型容器、筒型容器など)

事業の効果

3DCADを用いることで、デザインを行う当社と陶器製作側の十分な意思疎通が可能となり、デザイン通りの仕上がりの商品ができた。動物型の試作品では、デザインの細部を陶器製作で忠実に表現でき、最終完成品の可愛らしさにつながった。また、多様な設置場所や要望に応じた試作品を提案できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    30年以上信楽の焼き物に携わり培った釉薬技術を活かし、Ceraliシリーズを展開している点は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    写真を900度で焼き付け紫外線で色褪せない半永久性を強みとし、多くのペット霊園と提携している点から、競争優位の源泉が具体的に読み取れる。

  • 課題の認識と解決3

    デザイン性の高い商品開発には業者との細部のすり合わせが必要という課題が示され、3DCAD導入で対応したとあるが、成長や高付加価値化の数値的見通しは薄い。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    従業員3人の小規模体制で、取締役が事業担当者として明記されている程度で、補助事業の遂行体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ペットの思いをデザインで表す商品とし、自宅用墓や手元に置きたいという顧客要望、ハート型等の形状要望が具体的に整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    今後は霊園営業、展示会出展、タブレットでの3DCAD図面提供を計画しているが、スケジュールや課題解決の方法は具体性が薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    ペット霊園向けの陶板は既存分野だが、3DCADによるオーダーメイドのデザイン仏具という点で独自性がうかがえる。普及度の数値は示されていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    ペットの家族化や飼育頭数の推計が示されるが、国が補助する経済波及や雇用創出の記述はわずかにうかがえる程度。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    3DCADで業者とのデザイン意思疎通を図る点は示されるが、サプライチェーンのイノベーションへの貢献は具体的に書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    信楽の地場産業である焼き物を利用している点は地域特性の活用として読み取れるが、雇用や地域成長への効果は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今回開発した試作品を全国のペット霊園への営業活動や、ペット葬祭展示会・エンディング産業展への出展を通じて拡売を進める予定。さらに、3DCAD立体造形図面をタブレットで顧客に提供し、デザインを実感してもらう取組みも行いたいと考えている。

業種と困りごとが近い成果事例

長崎県サービス業(他に分類されないもの)平成25年度

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効果:現在は、週30トンの液状飼料を製造し、長崎県内の農場2ヶ所に供給している。

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。