ものづくり補助金平成27年度サービス業(他に分類されないもの)静岡県

法令遵守と品質保証の両方を兼ねた環境試験器等の新たなメンテナンスサービスの展開

株式会社新冷熱技研

この事例のポイント

  • 国際基準に準拠した測定器やセンサーが必要となり、計量法改正により品質の不確かさを保証することが求められている。
  • 超高圧フロン(超低温冷媒)回収機を導入し、フロン排出抑制法を遵守した修理を確立した。
  • 超高圧フロン回収機の導入により、特殊超低温冷凍機等のメンテナンスをフロン排出抑制法等の関係法令を遵守して行えるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社新冷熱技研
所在地静岡県 浜松市
業種機械等修理業
資本金250万円
設立2015年

事業の背景

株式会社新冷熱技研は平成27年12月に資本金250万円で創業し、温湿度環境を作り出す環境試験器の技術アフターメンテナンスを事業としている。現在は静岡県・愛知県・三重県・岐阜県・長野県・埼玉県・鳥取県・香川県の8県で第一種フロン類充填回収業者登録を行っている。試験装置のメンテナンスを中心に、産業用冷熱機器や厨房冷熱機器の点検・修理・改造・定期メンテナンスなどを手掛けている。環境試験器を扱う中小事業者では法令改正への対応が遅れている状況がある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度国際基準に準拠した測定器やセンサーが必要となり、計量法改正により品質の不確かさを保証することが求められている。
  • 新製品・新技術超低温特殊冷凍機の特殊冷媒(超高圧フロン)に対応できる一般の冷媒用機材がなく、フロン排出抑制法等の関係法令に抵触する恐れがあった。
  • 人手・技能試験器を取り扱う中小事業者では法令対応が遅れており、法令基準を満たす新たなメンテナンスサービスを確立する必要があった。

やったこと

超高圧フロン(超低温冷媒)回収機を導入し、フロン排出抑制法を遵守した修理を確立した。JCSSに則った標準測定器を導入し、計量法を満たした品質保証を可能にした。国際基準に準拠した測定器の導入により、各測定温度点による不確かさを証明できるようにした。作業手順書の作成や温度校正機器一式の動作試験を実施した。

その他超高圧フロン回収機
検査測定JCSSに則った標準測定器
検査測定温度校正機器一式

新しい製品・サービス:超高圧フロン(超低温冷媒)回収機器一式を用いた、フロン排出抑制法等を遵守した環境試験器・超低温特殊冷凍機のメンテナンスサービス。

事業の効果

超高圧フロン回収機の導入により、特殊超低温冷凍機等のメンテナンスをフロン排出抑制法等の関係法令を遵守して行えるようになった。JCSSに則った標準測定器により各測定温度点の不確かさを証明し、計量法トレーサビリティに則った証明が可能になった。作業手順書の作成により作業の手順が確立された。確立したメンテナンスサービスは多くのメーカー等に活用されることが見込まれる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去の環境試験器アフターサービス経験を活かし創業したと書かれ、事業との一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けの記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    フロン排出抑制法への対応遅れが中小事業者にあると書かれ市場の需要は示されるが、競合比較や自社の強み・弱みの記載はない。

  • 課題の認識と解決4

    超高圧フロン回収機やJCSS標準測定器の導入、8県での第一種フロン類充填回収業者登録など、課題と解決策が具体的に記載されている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    代表の馬場氏がアフターサービスマン・サービスセンター長を経験し、第一種フロン類充填回収業者登録を持つとあるが、人員体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    法令遵守と品質保証の両立という価値、中小事業者や機械・食品・製薬等の業界が顧客として具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋3

    作業手順書の作成や温度校正機器の動作試験など成果の内容は示されるが、スケジュールや課題解決の進め方は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    JCSS対応の温度校正やフロン回収サービスを展開すると書かれ差別化はうかがえるが、高価格化や市場の認知度の数値は示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    中小事業者の法令対応の遅れや品質保証の必要性が書かれ、業界全体への波及は示唆されるが、雇用や経済効果の数値はない。

  • 費用対効果2

    補助金額や付加価値増加の数値は書かれておらず、費用対効果はわずかにうかがえる程度である。

  • イノベーションへの貢献2

    JCSSトレーサビリティ対応やフロン回収の新サービスが書かれるが、デジタル技術の活用や地域サプライチェーンへの貢献は薄い。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    フロン排出抑制法や計量法改正への対応という法制度変化に沿う内容はうかがえるが、構造転換への言及はない。

  • 地域経済への波及3

    静岡・愛知・三重など中部地域の8県に対応し、地域で事業展開していることが書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

当社の確立したメンテナンスサービスが、今後多くのメーカー等に活用されることが見込まれる。

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。