ものづくり補助金平成27年度製造業滋賀県

精密ワイヤ放電加工機導入による生産性向上計画

株式会社ガーデン機工

この事例のポイント

  • 外注に頼る加工が多く、外注は納期が長くコストも高い。
  • 精密ワイヤ放電加工機ALN600Q型を導入した。
  • 補助事業で加工を内製化したことで、外注に頼っていた加工を自社で行えるようになり、納期が大幅に短縮された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ガーデン機工
所在地滋賀県
業種生産用機械器具製造業
技術分野精密加工

事業の背景

当社は金属部品等の大型・小物の機械加工を営み、自動車関連産業向けの溶接装置および測定装置が中心事業である。設計から製作まで顧客の求める機械をゼロベースで形にする一品物のものづくりを行っている。強みは設計から加工・組立・試運転・据え付けまでワンストップで対応でき、フットワークが軽く難しい注文も受けられる技術があることである。直近年度は新型コロナ禍の影響で売上高が若干減少したが、今期は2年前の水準に戻る見込みである。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算外注に頼る加工が多く、外注は納期が長くコストも高い。
  • 生産能力すべての加工を自社内で行えず、受注に対応するため外注利用が避けられない。

やったこと

精密ワイヤ放電加工機ALN600Q型を導入した。この機械は導電性の硬質材の精密加工が可能で、焼き入れ鋼などの硬い材料も加工できる。イオン交換水の中でワイヤを使い、工作物と電極の間に放電現象を起こして加工する方式である。材料をセットしてイオン交換水を満たし、加工をスタートする。機械はほぼ無人で稼働し、担当2名が掛け持ちできるようになった。

加工機精密ワイヤ放電加工機ALN600Q型

事業の効果

補助事業で加工を内製化したことで、外注に頼っていた加工を自社で行えるようになり、納期が大幅に短縮された。外注費が減りコストが削減されたほか、製造業の生命線である品質も向上した。無人運転により少人数での掛け持ちが可能になった。2年前と同程度の売上高でも利益率は以前より向上する見込みである。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    一品物の機械を設計から製作まで担う事業を営み、ワイヤカット機導入で外注を内製化したと書かれているが、経営戦略上の位置付けは具体的に示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    ワンストップ対応やフットワークの軽さを強みとし、外注依存が弱みと書かれているが、市場や顧客動向との関係は具体的に読み取れない。

  • 課題の認識と解決4

    外注の納期長やコスト高という課題を挙げ、ワイヤカット機で内製化しコスト削減と品質向上を実現する計画として具体的に読み取れる。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    利益率が以前より向上する見込みとあるが、付加価値額や賃上げの数値目標は示されておらず、目標値は読み取れない。

  • 事業を進める体制4

    ワイヤカット機の担当者2名が稼働や分かりやすさを評価していると書かれ、担当体制が具体的に読み取れる。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    一品物でお客様のニーズに応える強みは書かれているが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    導入設備の機能や内製化の効果は書かれているが、スケジュールや課題解決の遂行方法は具体的に示されていない。

  • 財務と資金の調達2

    直近年度は売上高が若干減少したと書かれているが、財務状況や金融機関からの資金調達の見込みは示されていない。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    ワイヤカット機は焼き入れ鋼など硬い材料の精密加工が可能と書かれ、高付加価値の一端はうかがえるが、普及度や高価格化の裏付けは薄い。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    自動車関連産業向け装置を手掛けると書かれているが、地域経済や雇用創出への波及効果は具体的に示されていない。

  • 費用対効果3

    内製化によりコスト削減と利益率向上が見込まれると書かれているが、補助金額に対する費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    ワイヤカット機で精密加工を内製化したと書かれているが、デジタル技術の活用や地域・サプライチェーンへの貢献は読み取れない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    団地に位置し設計事務所や外注業社と協力していると書かれ、地域との連携はうかがえるが、地域経済を牽引する記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。