回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
有限会社マルキ精機
成果主軸回転数 30,000回転→60,000回転
| 事業者名 | 有限会社マルキ精機 |
|---|---|
| 所在地 | 京都府 枚方市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 5人 |
| 資本金 | 3,000万円 |
| 設立 | 1986年 |
当社は昭和61年の創業以来、金型の設計加工を手がけ、超精密プラスチックレンズの金型を得意としてきた。主な取引先は電気機器メーカーで、光ケーブルレンズやバーコード読み取りレンズなどの光学部品の金型を製作してきた。製品本体の高度化に伴い光学部品の形状も複雑化し、求められる金型の加工精度も高くなっていた。
抱えていた課題
やったこと
最新の高速リニア駆動式マシニングセンタ(超高精細微細加工機 Android Ⅱ type-s)を導入した。従来のボールねじ駆動方式では、摩擦や弾性変形によるバックラッシュや、高速駆動時のねじの発熱による伸びで位置決め誤差が生じていたが、リニア駆動方式は非接触駆動のため発熱による伸びがなく、位置決め精度が高い。主軸回転数は従来の3万回転から6万回転に向上し、コーナー部の加減速も少なく切削速度を落とさずに加工できるようになった。また、新設備により従来の最小刃物0.1Rから0.05Rの小径エンドミルが使用可能になった。
| 加工機 | 超高精細微細加工機 Android Ⅱ type-s(高速リニア駆動式マシニングセンタ) |
|---|
リニア駆動方式により位置決め精度が格段に向上し、加工時の振動も低減された。0.05Rの小径エンドミルの使用とあわせて、形状精度±5μmと表面粗さRa30μm以内を安定して得られるようになった。機械加工の精度向上により鏡面仕上げの手作業の磨き時間が大幅に減り、全体の加工時間も短縮された。導入企業は関西地区で初めてであることから知名度が上がり、電気機器メーカー以外の食品製造業などからも問い合わせが増えて顧客層の拡大が期待されている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
超精密プラスチックレンズ金型の設計加工を得意とし、光学部品の金型製作に取り組んできたことが書かれており、過去の取組との一貫性がうかがえる。
顧客から高い評価を得ている技術力を基に、光学部品の高精度化要求に応える内容で、競争優位の方向性が具体的に読み取れる。
課題として精度の安定確保と加工時間短縮を挙げ、リニア駆動機の導入で解消に挑んでいると具体的に書かれている。
形状精度±5μm、表面粗さRa30μm以内、鏡面磨き作業5時間が1時間程度に削減など、数値つきの目標と成果が示されている。
従業員数5人と記載があるのみで、補助事業を遂行する人材や事務処理体制についての具体的記述は読み取れない。
高精度金型への顧客ニーズや、センサー・防犯カメラ・車載用カメラ向け金型の伸びが想定される点が具体的に書かれている。
今後の事業展開として技術力向上と新分野展開が述べられているが、スケジュールや遂行方法の詳細は乏しい。
公開されている事例からは読み取れません。
関西地区で初めての導入であり、同分野で高精度・高付加価値な鏡面仕上げ金型を手がける点が具体的に読み取れる。
雇用創出や新たな業界への展開は示唆されるが、国が補助すべき波及効果を具体的な数字では示していない。
磨き作業が5時間から1時間へ削減、加工時間の短縮など、投入に対する効果が数値で示されている。
先端技術の活用は高速リニア駆動機の導入として示されるが、サプライチェーンへの貢献や新ビジネスモデルは書かれていない。
光学部品や食品製造業などへの展開が述べられるが、日本経済の構造転換への言及は読み取れない。
大阪・京都の拠点や関西地区での先行導入は書かれるが、地域の経済成長を牽引する記述は限定的。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後も各種製品の高度化により光学部品への要求が高まり、金型の品質精度もより厳しくなると考えられるため、技術力の向上を図りながら対応していく。センサー、防犯カメラ、車載用カメラ向けの金型群の伸びを見込み、薬剤の打錠機など鏡面仕上げを活かせる分野や食品製造業などの新分野への展開も進めている。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
本事業において、独自技術を活用するための機能・剛性を有した機械を選定し導入した。
効果:リードタイム 40分→10分
多関節ロボットと次世代成型機を組み合わせ、インサート成型の全自動化や2材料成型などを実現した。
効果:加工時間 420s/サイクル→38.5s/サイクル