ものづくり補助金平成27年度製造業鹿児島県

最新モデル自転車部品の複雑かつ高精度化及びコスト削減の実現

株式会社ナルオ

この事例のポイント

  • 取引先の新モデル自転車部品は形状が複雑化し、より高い精度で加工することが求められていた。
  • IT技術を活用し、3次元加工が可能なマシニングセンタ、CAD/CAMシステム、平面研削盤を導入した。
  • 新設備とCAD/CAMシステムの連動により、取引先から求められていた高精度な部品製造が実現した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ナルオ
所在地鹿児島県 大阪市平野区
業種金属製品製造業
技術分野情報処理,精密加工
従業員数41人
資本金1,000万円
設立1978年

事業の背景

1963年に大阪市平野区で板金プレス加工業として創業した。本社では主として板金プレス製品を製造し、2011年に設立した鹿屋工場ではプレス金型の設計・製造や各種部品加工を行っている。2004年にISO9001の認証を取得している。社会の成熟化により部品の形状は複雑になり、高精度と低コスト化が市場で求められていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度取引先の新モデル自転車部品は形状が複雑化し、より高い精度で加工することが求められていた。
  • コスト・採算取引先からは部品の高精度化と同時にコストの削減も求められていた。
  • 生産能力取引先の要求を満たし安定して供給できるよう、生産プロセスを革新して生産体制を構築する必要があった。

やったこと

IT技術を活用し、3次元加工が可能なマシニングセンタ、CAD/CAMシステム、平面研削盤を導入した。これにより、当社独自の金型から金属部品まで一貫して製造できる体制を整えた。耐久性の高い金型新素材の加工技術も用い、取引先の要求を満たす生産体制を実現した。2016年の3D加工事業化に伴い、3D対応CAD/CAMとマシニングセンタを導入して連動させた。新設備とCAD/CAMを連動させた結果、取引先が求める高精度な部品の製造が可能になった。

加工機マシニングセンタ
加工機平面研削盤
ソフト3次元対応CAD/CAMシステム

新しい製品・サービス:取引先の新モデル自転車向け部品(最新モデル自転車部品)

事業の効果

新設備とCAD/CAMシステムの連動により、取引先から求められていた高精度な部品製造が実現した。生産リードタイムが短縮され、コスト削減も可能になった。低コストの三次元加工の実現に向けて研究を進め、加工時間の短縮と工具の消耗低減を図っている。これらにより、安定供給できる生産体制を整えた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    2011年鹿屋工場設立、2016年の3D加工事業化など過去の取組の流れは読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    取引先の新モデル製造が背景とあるが、市場動向や自社の強み・弱みと競争優位の関係はわずかにうかがえる程度。

  • 課題の認識と解決4

    複雑化・高精度化とコスト削減の課題を明示し、加工条件探索やCAD/CAM連動による高精度化・リードタイム短縮を記載している。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    賃上げや付加価値額の数値目標は書かれておらず、生産リードタイム短縮によるコスト削減が可能となったとのみ記載。

  • 事業を進める体制2

    ISO9001認証取得や工場設立の経緯はあるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の記述はほぼない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    取引先要求の高精度部品、他社受注への展開は読み取れるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けの具体性は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    低コストの三次元加工実現や他社加工・金型製造の受注体制整備が今後の取組として示されるが、スケジュールは不明。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    三次元加工や耐久性の高い金型新素材の加工技術に触れるが、普及度や高水準の高付加価値化の根拠は示されていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果2

    リードタイム短縮によるコスト削減とあるが、補助金投入額に対する付加価値増加などの数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    IT技術を活用した3次元加工やCAD/CAM連動は記載があるが、サプライチェーン全体のイノベーションへの貢献は具体的に書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    大隅エリアの鹿屋工場で金型設計・製造を行うと記載あるが、地域の雇用創出や成長への牽引は明示されていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

現在は自社の金型製造が主だが、今後は他社の部品加工や金型製造も受注できる体制を整えていく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。