回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社たつみ印刷
成果製版処理能力 11版/時間→21版/時間
| 事業者名 | 株式会社たつみ印刷 |
|---|---|
| 所在地 | 京都府 京丹後市 |
| 業種 | 印刷・同関連業 |
| 技術分野 | 機械制御 |
| 従業員数 | 14人 |
| 資本金 | 3,000万円 |
| 設立 | 1978年 |
1978年の創業以来、京丹後峰山で地元企業や商店街からチラシ、DM、伝票類などの商業印刷を請け負ってきた。ネットのデジタル化や企業の経費節約志向により印刷市場は縮小し、厳しい外部環境にあった。近隣の印刷加工業者は高齢化と後継者不足で、当社は印刷加工に特化する道を選んだ。
抱えていた課題
やったこと
現像工程を見直し、製版後に印刷機にセットして印刷しながら現像を行う、現像レス版(アルミ板に感光材を事前に塗布したPS版)を使うレーザー焼付製版機を導入した。同機はメーカーの三菱製紙製(MADIATH TypeM)で、京都では当社が導入第一号だった。導入にあたっては、同社と二人三脚で製版現像工程のマニュアルやルールを作った。サイズや気候条件ごとに何度もテストを繰り返し、最適条件を決めた。版の再使用禁止、限度印刷枚数の把握、印刷中の版の劣化チェックを行い、アルミ製版を採用した。
| 加工機 | レーザー焼付製版機(三菱製紙製 MADIATH TypeM) |
|---|
製版待ちがなくなり、繁忙期の従業員の負担が減って働き方改革につながった。製版処理能力は時間当たり11版から21版へほぼ倍になり、現像工程の削減により年間約190時間の作業時間が短縮できた。現像液の購入と廃液処理の費用は年間314千円削減でき、現像液の洗浄に使う水道水や現像機の電気も減ってCO2排出量が抑えられた。現像液を使わなくなったことで従業員の健康も守られ、品質面でも高精細なデジタル製版でお客様の満足度が向上した。他市町企業に流出していた受注を取り込み、入札への参入など新たな受注につながる可能性も広がった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
創業以来の商業印刷業から印刷加工特化への方針が述べられ、過去の取組との連続性はうかがえるが、経営戦略上の位置づけは明示されていない。
印刷市場縮小や近隣加工業者の高齢化・後継者不足を外部環境として挙げ、一貫生産体制という自社の強みを活かす選択を具体的に説明している。
製版待ちによる負荷と現像工程のボトルネックを課題として明示し、導入で時間当たり11版から21版へと処理能力が約2倍になったと数字で示している。
導入後の処理能力21版/時(導入前11版/時)、年間約190時間の作業時間短縮、年間314千円の費用削減など、数値目標と成果が具体的に示されている。
メーカーと二人三脚でマニュアル・ルールを作成したと記載があるが、社内の人材や事務処理体制についての記述は薄い。
短納期・小ロット・高品質なデジタル高精細製版という価値と、地元企業や商店が顧客であることが具体的に述べられている。
導入時の版の強度問題に対し再版禁止や限度枚数把握などの対応を行ったと書かれ、課題解決方法はあるが、スケジュールは示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
レーザー焼付製版と現像レス方式の採用は記載されるが、同分野での高付加価値化・高価格化を示す記述は乏しい。
地域の基幹産業である丹後ちりめんの需要喚起や地域情報誌に触れ、地域貢献はうかがえるが、国が補助する積極的理由は示されていない。
投資に対し処理能力2倍、年間190時間の時間短縮、年314千円の費用削減、CO2抑制が数値で示され、費用対効果がうかがえる。
デジタル高精細製版の導入や環境配慮は述べられているが、サプライチェーンや地域全体へのイノベーション貢献は具体的に書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
丹後地域の印刷製造拠点として地域の基幹産業に関わる取組が述べられ、地域性はあるが、雇用創出や経済成長への定量的効果は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
中綴じ製本、無線綴じ製本、紙折加工など様々な印刷物の加工に積極的に取り組み、需要の見込める加工を広げる。入札などへの参入も進める。コロナ禍で受注が減るなど厳しい経営環境は続くが、働き方改革や必要な設備投資を進め、さらなる生産性向上と筋肉質な経営を目指す。地域の印刷加工の製造拠点として永続的に事業を続ける考えだ。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
多関節ロボットと次世代成型機を組み合わせ、インサート成型の全自動化や2材料成型などを実現した。
効果:加工時間 420s/サイクル→38.5s/サイクル
顧客の要求を満たすため、段取り、治具の製作、仕掛りスペース、待ち時間を減らす新型の複合加工機を導入することにした。
効果:部品1個の完成までの日数 3日→2日