ものづくり補助金平成27年度製造業大阪府

さらなる可能性を追求新形状で広がるばねの領域

株式会社 昌和発條製作所

この事例のポイント

  • CWSを市場に提供するには、形状と性能の関係をまとめたCWSデータベースの構築が不可欠だった。
  • 平成28年に高い測定精度を持つ「画像寸法測定装置」を導入した。
  • 画像寸法測定装置の導入により、CWSの検査精度が向上し、検査スピードが大幅に短縮された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社 昌和発條製作所
所在地大阪府 松原市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数34人
資本金1,000万円
設立1963年

事業の背景

昭和38年の創業以来、規格化されたばねの先駆者として自動車や自転車向けを中心に事業を展開してきた。現在の主力は自動車・自転車向けのばねで、ほかに弱電、建築・電設金物用、工業機械用、釣り具などにも提供している。製造する規格品は約2000種類にのぼり、自転車メーカーなど関係事業者に広く知られている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術CWSを市場に提供するには、形状と性能の関係をまとめたCWSデータベースの構築が不可欠だった。
  • 品質・精度多様なユーザーに採用を提案するため、わずかな形状の違いが性能に与える影響を精密に測定する装置が求められていた。
  • コスト・採算開発部門だけにコストや人員をかけることはできず、検査や製造の効率化が課題だった。

やったこと

平成28年に高い測定精度を持つ「画像寸法測定装置」を導入した。この装置はピント調整を高速自動化しており、マイクロメートル単位で形状の違いと性能との関係を数値化できるようになった。対象物を装置に載せてスイッチを押すだけで自動測定でき、測定結果データも蓄積できる。これにより、CWSの形状に工夫を重ね、軽量で高荷重性能を持つ多層構造の新製品の試作品を開発し、特許出願にも至った。

検査測定画像寸法測定装置

新しい製品・サービス:新形状のCWS(コイルドウエーブスプリング)

事業の効果

画像寸法測定装置の導入により、CWSの検査精度が向上し、検査スピードが大幅に短縮された。測定結果データも蓄積できるようになり、CWSの開発スピードも上がった。バラつきのない安定した性能を引き出せるようになり、多様なユーザーへのCWS提供を加速させる環境が整った。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存のCWS量産やノウハウの蓄積に沿って新形状ばねを開発する流れが書かれているが、経営戦略上の位置付けの明示は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    標準ばねの先駆者であることや主要取引先が挙げられており強みはうかがえるが、市場動向との対比は具体的に書かれていない。

  • 課題の認識と解決2

    測定装置導入で品質安定や検査効率化が課題解決として書かれているが、高付加価値化の成果は数値で示されていない。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    検査スピードの大幅短縮とあるが数値目標や付加価値・賃上げの目標は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    創業以来の設計・製造技術や従業員34名、設備保有状況は書かれているが、補助事業の実施体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    CWSの省スペース・高荷重性とユーザーの仕様ニーズへの提案方針は読み取れるが、顧客ターゲットの整理は限定的。

  • 事業化までの道筋2

    CWSデータベース構築や多業種提案の方向性は示されるが、スケジュールや課題解決方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    新形状のCWSは特許出願中と書かれ新規性はうかがえるが、市場の普及度や高価格化の水準は示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    自動車や電子機器への搭載や標準ばねの普及に触れるが、波及効果や雇用創出の数字は書かれていない。

  • 費用対効果2

    部品小型化や使用鋼材量削減は書かれるが、補助金に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    検査の自動化・測定データ蓄積や自動測定装置の活用は読み取れるが、サプライチェーン全体への貢献は具体的に書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    大阪府松原市の企業であることは分かるが、地域特性を活かした雇用や成長への言及は限定的。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後はCWSの試作品データの構築と併せて、多業種への提案やPRに努めていく計画である。

事業者の声

1個、2個作れるだけでは駄目で、多く作って安定化させる必要がある

公式の事例集より(原文のまま)

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冷凍マグロ専用刺身醤油の試作開発

鰹節の厚さと抽出温度を管理するため、ガス式スチームコンベクション、小型鰹節削り機、プレハブ冷蔵庫、冷蔵ユニット、小型軽量充填機、打栓機を導…

効果:製造ロット 32.5kg→65kg

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。